日本三名泉と言うのは、有馬温泉、草津温泉、そして、この下呂温泉です。

もちろん、温泉には、三大古泉など、色々な番付、その他がありますが、林 羅山(はやしらざん)が示した三名泉が一般的に有名で支持されていますね。
もちろん、林 羅山以前にも、万里集九(ばんりしゅうく) など、この3つの温泉は三名泉として挙げられていて、羅山が追認して書き表したという感じです。

さらに羅山は、特に下呂について、「今、有馬、草津は広く世の知るところとなり。湯島(下呂の古名)は古来の霊湯たること、遠く知るもの少なしといえども、入湯する人はその験を得ざることなし」と書き加えています。
つまり、今は(江戸時代)有馬、草津はよく知られているが、下呂は遠くて知る人は少ないが、古来からの霊湯で、入る人は霊験あらたかであると言っています。

良い温泉と言うのは、個人的な観点でも無数にあって、そもそも決められないものですが、湧出量や万人受けする泉質、訪れやすさなど、総合的に考えれば、この3つの温泉で不足はありません。一度は、もしくは何度も訪れたいところですね。

下呂温泉の歴史について

下呂温泉は、何度も発見と喪失を繰り返しています。

西暦900年代前半ぐらいに、下呂近くの湯ヶ峰山の山中に温泉が湧き出しているのが発見されたのが始まりです。もちろん、湯ヶ峰と言うのは、温泉が発見されてからの命名でしょうね。

1265年以前に、この湯ヶ峰の湧出は止まりましたが、泉脈が益田川(飛騨川)に移ったと「飛州志」に記されています。白鷺がいつも同じところに舞い降りるのを不思議に思った村人により発見されたと言う事です。
これが下呂の白鷺伝説の薬師如来が白鷺に化身し、湧出場所を知らせたという話になり、この時に、湯ヶ峰山中に安置してあった薬師如来像を村に移して、温泉寺として祀りました。

この頃から、徐々に下呂(当時の名称は湯島)は有名に成り、江戸時代には湯治客で賑わうようになりました。河原が湧出地であったため、温泉地は、何度も洪水で破壊されましたが、その都度、復興しています。

しかし、天保3年(1832年)の洪水では、完全に湧出口もろとも破壊されたりしました。安政5年(1958年)の安政の大洪水により、ほぼ壊滅します。

明治9年(1878年)往診の途中の医師により、雪が溶けている場所が発見され、試掘したところ、湯脈が発見され、どうも細々と営業されていたようです。

大正5年(1916年)に地元民により、復興を掛けてボーリングが行われ、下呂温泉は復興していき、昭和に入ってからも実業家岩田武七により大規模なボーリングが行われました。

以来、年間100万人以上の湯治客が訪れる大きな温泉街になっています。

下呂の街並みと噴泉池

下呂大橋

下呂大橋下呂温泉は飛騨川の両岸に広がっています。こちらが温泉街の中心にある下呂大橋です。

ガス灯が付いています。夜になると点灯して綺麗です。下呂温泉はあちこちにガス灯がありますので、浴衣で夜の散策をお奨めします。

下呂大橋夕暮れになると、ここを浴衣で散歩している人もいます。

下呂大橋大橋の袂にある下呂温泉の碑です。後ろの石の臼には温泉が満たされています。うーん、良い感じです。

足湯

足湯下呂温泉には10ぐらいの無料の足湯がありますよ。散策のついでに足湯のはしごは素敵なのです。
ここはもモリの足湯。下呂駅徒歩2分ぐらいの、水明館のすぐそばの喫茶モリ横です

モリの足湯無料とは言え、しっかり、管理されていて綺麗です。ここは、8時~20時の利用ですが、ほとんどのところは24時間利用できます。

温泉街と山並み

下呂の景色下呂温泉は、山の中に忽然と旅館、ホテル街が出現しているという感じですね。

下呂の山後述する水明館の窓から撮っています。
約80~100軒ぐらいのホテル、旅館がひしめいています。

噴泉池

先ほどの下呂大橋の遊歩道から河原を見ると、そこには、日本で一番恥ずかしい混浴露天風呂で有名だった噴泉池があります。

確かに大橋から見ると、丸見えです。

下呂噴泉池橋から見た感じです(向こうに河川敷の駐車場も見えます)。

裸で入るのは、けっこう勇気が要りますよね。ましてや女性では大変です。

日本で一番恥ずかしい混浴露天風呂で有名だったと書きましたが、昔は、もちろん、衛生面で、裸で入るのが掟でした。
それが女性のみ水着可になり、2010年2月から、男女水着着用が義務づけられました。

うーん、残念、、、いや、良かったですね。

噴泉池噴泉池から、見える下呂大橋です。なるほど、近いですね。

噴泉池ほんのり硫黄の香りがします。

噴泉池お湯がわき出ていますね。

噴泉池というのは、もちろん、下呂温泉では河原から温泉が湧き出ていましたので、その名残で名前を付けられているのでしょう。実際にここからわき出しているわけではないと思います。
下呂温泉は14の泉源があり、集中管理システムでブレンドして、同じ泉質で各所に送っていますので、ここも同じと思われます。

ただし、ほんのり硫黄の香りもして、ここのお湯が一番良いのですよね。各旅館では独自の判断で加水したり、殺菌したり、一部循環したりしていますが、ここの噴泉池は源泉が送られ、そのまま掛け流しになっています。
三大命泉の下呂温泉の本当のお湯を味わうのは、この噴泉池が一番確実かも知れません。ぬるぬるの天然のローションです。

噴泉池写真では、誰も入っていませんが、2時を少し回ったころ、お湯が一杯に貯まったころで、これから入浴者が多くなってきます。

脱衣所などはありません。
ここら辺りが推奨脱衣場所みたいな表示のある所はありますが、どうもここは河川法の川で、建築物に当たる脱衣場は作れないみたいです。(トイレは、大橋の下に仮設トイレがあります。)

ここは河川上で、名目上は露天風呂でもないようです。法律的にはお湯の残りを貯める池の扱いみたいで、事実上、普通の河川敷です。
SMAP草なぎ剛(35)が、都内の公園で全裸になって公然わいせつ罪で逮捕 された事件があり、県外の女性から、噴泉池は良いのかと言うメールがあり、協議した結果、水着着用が義務づけになったようです。
その頃は目隠しも設置されましたが、現在では撤去されています。建造物にあたると判断されたのでしょう。

なんともはや、つまらない話です。確かに法律上の話を厳密に解釈すれば、そうでしょう。でも、日本もつまらない国になったものです。

 

噴泉池

この噴泉池の注意書きが書いてあります。マナーを守りましょう、かけ湯をしましょう。必ず水着着用です、等々。

普段は、温泉道免許皆伝みたいな、ボランティアのおじさんがいて、厳しく取り締まっていますよ。特にかけ湯をせずに入ると、ど叱られるそうです。

もちろん、水着をもってこない人も怒られます。まあ、しょうが無いなと、バスタオル巻きでも許可して貰えるときもあるそうです。

しかし、午後8時過ぎは、ほとんどの人がバスタオル巻きか、裸です。事実上、夜中は自由みたいですね。
8時頃には管理のおじさんが帰り、後は好きにして良いよ~見たいな~、もちろんよしとは、言われませんが、まあ、夜ですからね。

翌朝の7時から8時まで清掃があり、お湯の貯まる2時頃まで入れません。つまり、水着着用厳守は、実質6時間ですねえ。あはは。
まだまだ日本も棄てたものではありません。

水明館

下呂温泉では今回、下呂温泉 水明館さんに宿泊しました。
理由は、噴泉池に近いこと、下呂温泉を代表する有名な旅館の1つであること、それでいてリーズナブルな料金設定があることなどです。
しかし、もっとも大きな理由は、今回は下呂温泉を堪能しようと言う事でしたので、チェックイン14時~チェックアウト12時まで、22時間滞在できることでした。

もちろん、プランによっては、他のホテル、旅館も23時間ステイなどの設定がありますが、水明館では、プランなど関係なく、22時間滞在可ですからお得です。

水明館水明館の玄関です。
こちらから見て左側に外出用の履き物が置いてあるコーナーがあります。右側の方にフロントがあります。

水明館大きな旅館ですが、これが全景ではありません。
庭園の中にあるプライベートな空間的なおそらく一番高い料金の青嵐荘、臨川閣、飛泉閣、山水閣など、いくつかの建物が並びます。飛泉閣のところに玄関とフロントがあり、その辺りに駐車場があります。

温泉プールを始め、設備は整っています。インターネットが使える部屋がありますね。飛泉閣7階はすべて有線LANがありますので、今回はここにしました。

水明館水明館の中庭の池です。なかなか感じが良くて、旅館の中の日本庭園の池としては大きいですね。

水明館大きな壁画がありますが、水明館は至る所に美術品が飾ってあります。

水明館館内至る所に彫刻や絵画がありますが、このように美術館の展示のようにコーナーを作っているところもあります。
毎日、17時にフロント前から、水明館内見学ツアーが出発します。宿泊者限定、参加無料です。

展望大浴場水明館のお風呂は三カ所あります。ここは、飛泉閣9階の展望大浴場です。見晴らしが良く、夕日時などの利用がお奨めです。
このお風呂のみ、24時間利用可能で、他のお風呂は、夜0時から、朝の5時まで閉鎖されます。

内風呂山水閣1階の「内風呂付野天風呂」の内風呂です。

山水閣1階「野天風呂」山水閣1階の「内風呂付野天風呂」、つまり露天風呂ですね。早朝などの利用が良いですね(夜は噴泉池に遠征をお奨めします)。
こちらは男性用の龍神の湯です。女性用には、観音の湯があり、入れ替え制ではありません。
臨川閣3階「下留の湯」こちらは天井や壁も檜の臨川閣3階の「下留の湯」です。檜風呂もありますが、御影石の低温浴槽、高温浴槽、サウナ、水風呂があります。ここは飛騨川の眺めが良いですね。

ぬるぬるの良い湯です。
塩素系消毒剤を使っていると思われ、噴泉池のような淡い硫黄臭があまり感じられないのは仕方がありませんね。他の旅館も同じです。そうですね、下呂の私が知っている旅館の湯の中では一番良いような気がします。塩素臭が感じられる旅館もありましたね。

各お風呂には、バスタオルが完備していて、部屋からはフェイスタオルを持っていて行けば大丈夫です。
フェイスタオルも少し置いてありますので、もし忘れても大抵大丈夫ですよ。

温泉プールガラス越しで分かりにくいのですが、温泉プールとフィットネス器具です。

高級旅館と言った感じの大きな旅館で、設備が整っています。また、教育も行き届いている感じで、声かけ、あいさつも感じの良い方ばかりでした。
22時間ステイなど考えても、内容的にかなりお値打ちですね。お奨めできますので、よろしければ、下呂温泉 水明館

 下呂温泉観光案内

下呂温泉旅館協同組合
岐阜県下呂市湯之島801-2 → 地図
TEL 0576-25-2064
FAX 0576-25-5483

噴泉池

下呂市幸田 → 地図
無休、無料、清掃時、増水時は利用不可
駐車場(河川敷) 市営 70台 1時間無料 1時間を越えて7~19時/30分100円 19~7時/60分100円
問いあわせ
下呂市観光課 → HP
TEL 0576-24-2222 FAX 0576-25-3252

足湯

下呂温泉には、いくつもの足湯があります。足湯は無料です。24時間運用ですが、深夜は閉鎖しているところもあります。

  • 鷺の足湯 下呂市湯之島 → 地図
  • 薬師の足湯(温泉博物館内) 岐阜県下呂市湯之島856-1 → 地図
  • ビーナスの足湯 岐阜県下呂市湯之島856-1 → 地図
  • ゆあみ屋の足湯 岐阜県下呂市湯ノ島801-2 → 地図
  • さるぼぼ黄金の足湯(さるぼぼ七福神社内・下呂ロイヤルホテル雅亭)  岐阜県下呂市湯之島780 → 地図
  • 雅の足湯(下呂ロイヤルホテル雅亭前) 下呂市湯ノ島758-15 → 地図
  • モリの足湯 岐阜県下呂市幸田1174-1 → 地図
  • 田の神の足湯 岐阜県下呂市森 → 地図
  • 合掌の足湯(下呂温泉合掌村内・入場料必要) 岐阜県下呂市森2369 → 地図
  • 下留磨の足湯 岐阜県下呂市森2519-1 → 地図

温泉について

下呂温泉には、14ほどの掘削井戸がありますが、一部の独自泉源をのぞき、すべて集中管理され、各旅館等に無加水、無加温で送っています。

泉温は56.1℃(最高井戸84℃)ですので、旅館によっては加水して温度を下げますので、お湯のコンディションが少し違います。

無 色透明、湧出量2300L/min、PH値9.3、
アルカリ性単純泉(低張性アルカリ性温泉泉)、成分は、ナトリウム・カリウム・カルシウム・フッ素・珪 素・硫酸・硫化水素・炭酸水素・炭酸・メタけい酸・メタほう酸イオン遊酸二酸化炭素・遊酸硫化水素など、溶存物質0.348g/kg、成分総計 0.349gです。

効能:リウマチ、運動機能障害、神経症、神経麻痺、病後回復、疲労回復など。

宿泊

下呂温泉の宿

お奨めは、紹介記事の下呂温泉 水明館
及び下呂温泉 和みの畳風呂物語の宿 小川屋、及び下呂温泉 離れの宿 月のあかりなど。

格安施設のお奨めでは、湯快リゾート 下呂温泉 下呂彩朝楽 別館

お湯のコンディションが良いと評判なのが、つるつるの湯 下呂温泉 みのり荘