ジオラマ

飛騨の匠という言葉はご存じでしょうか。飛騨にいた昔の優秀な大工さん?
そうですね。そんな感じ。何人かの有名な方が居ましたが、特定の人物ではありません。

飛騨は山国で貧しく、年貢を満足に納めることが出来ませんでした。それで年貢の代わりに50戸あたり、大工さんを10人、一年間、都で作業に従事させるということになっていました。
飛騨は木材が豊富で、木工加工技術に通じた人が多かったのです。この都に派遣された飛騨の大工さんの優秀さに驚いた都の人は、いつしか、「飛騨の匠」と呼ぶようになりました。

その飛騨の匠の技術を受け継ぐ、川尻治助によって明治15年に建てられ、高山市指定文化財に指定された田上家住宅が、民芸ミュージアム匠の館です。
そして、森の水族館はその横に、入場共通です。

と言っても、この匠の館は、人が住んでいます。森の水族館は、淡水魚の水族館ですが、農家の庭そのものですよ。手作りのようなミュージアムです。

特に聞かなかったのですが、一家でやっているって感じです。

では、見学してみましょうか。

匠の館

匠の館、駐車場道案内の標識に添って、走ってくると、このような看板が目印になります。ここが駐車場で、匠の館は向かいにありますよ。

匠の館駐車場から、匠の館を写しています。はい、看板がなければ、普通の民家です。

回りも含めて、ほっとする田舎の風景ですよね。

匠の館この看板がなければ、勝手に入って行くと、家宅侵入罪になりそうな、ちょっとした不安が、、、

いえ、あっても、入って行って良いのかなって感じ。普通に庭先ですよ。民家ですよ。

すると、気さくそうなおばあちゃんと言うと、怒られそうだから、おばちゃんが、こんにちわです。

匠の館と森の水族館で、大人500円だそうです。お手軽金額ですが、その価値はあるのかなあって、ちょっと不安もあったりして。怪しくないよね。

匠の館玄関内はこんな感じ。おばちゃんが一生懸命この館のことを説明しています。
パンフレットもないみたいですから、説明されても多分忘れますよ、ごめんなさいです。

木曽馬何々、馬がいます。玄関横ですね。このなんとかちゃんは、木曽馬だそうです。木曽馬というのは、200頭ぐらいしかいませんよね。

初めて見ましたが、小さいです。もう少し大きくなるそうですが、こんなものらしいですね。おとなしい、なぜか引っ込み思案の馬ちゃんです。

一通り説明が終わると、ジオラマ見て下さいねと、奥の部屋に案内されます。どうも、まず見るのが、コースなのかな?

ジオラマジオラマがあります。昭和30年代の高山駅沿線らしいです。電車も走ります。結構精巧に出来ていますよ。

ジオラマ細部も手を抜いていませんね。

席に着くと、上映が始まります。一日を見せるみたいですね。

ジオラマ薄暗がりから、夜が明けます。

ジオラマ朝方ですね。電車が動き始めます。

ジオラマそして、やがて夕方ですね。

ジオラマ夜になり、星が出て、月が昇ります。祭り囃子も聞こえますね。電車や窓には明かりが点ります。

ジオラマはい、花火が上がりました。

精密に出来ていますから、感じ良いですね。楽しいですよ。これはCGや映画では味わえない、ほのぼの感ですね。

さて、続いて匠に館を見ていきます。

匠の館指定重文「日下部家住宅」とほぼ同じ時期に、同じ棟梁によって建築されたもので、重要度が高いらしいです。

匠の館とはいえ、立派な家だなと思うぐらいで、その重要さは分からない、私でした。

匠の館二階は美術館を兼用していました。どうもこの家の方は画家みたいです。

匠の館当時の大工道具の展示もあります。

匠の館こちらは磁石式の携帯電話です。携帯電話と言っても無線でなく、その都度、電話線に繋いで使うタイプですね。沖電気製。こう言うものがあったのですね。

磁石式というのは、ハンドルをぐるぐる回すと、交換手が出て、相手に繋いでくれます。ドラマなどでたまに出てきますよね。

匠の館こちらも磁石式の据え置き型の電話です。内線電話として今でもちゃんと動きます。表にある同じ磁石式の電話と話して試してみることが出来ますよ。

一通り見学すると、コーヒーなどの飲み物が置いてあるコーナーがありますので、セルフですが頂いてゆっくり出来ます。

森の水族館

それでは隣の森の水族館に行きます。森の水族館は、イトウやチョウザメなどがいる、淡水魚水族館ですよ。

飼育中は、イトウ、アマゴ、イワナ、ニジマス、サツキマス、アブラハヤ、クチボソ、モロコ、タナゴ、オヤニラミ、イトヨ、トミヨ、カジカ、アカザ、ギバチ、コイ、フナ、メダカ、チョウザメということです。

森の水族館可愛い案内標識です。

森の水族館のどかです。水が流れている水路です。

森の水族館井戸と手押しポンプですね。動かしてみたら、ちゃんと稼働して水が出ます。すごい、今でも現役です。

森の水族館小さな水車と綺麗な水の流れ。ああ、もう、なんか癒されますよ。水族館、どうでもよい感じも、、、あはは。

森の水族館こちらが森の水族館です。庭の一角の掘っ立て小屋と言えなくもありませんけど。

森の水族館これが日本最大の淡水魚、サケ科イトウ属イトウです。

森の水族館この子はチョウザメです。チョウザメの口には歯がないそうで、指をくわえさせると、チュパチュパしてくれるそうです。
と言うわけで、おそるおそる、指を出しています。
でも、やっぱり無理です。チョウザメと言ったら、あのサメですよ。
※実は、チョウザメはサメの仲間ではありません。

山野草山野草の庭だったかな。散策出来ます。

とまあ、こんな感じの手作りのミュージアムです。

入場は匠の館と森の水族館で合わせて500円。変な言い方ですが、コーヒーを只で飲めることを考えると、格安です。

ドライブ途中の癒やしスポット、休憩場所としても活用できます。ちょっとお奨めの穴場でしょうか。

匠の館、観光案内

岐阜県高山市丹生川町根方532 → 地図 → HP
TEL 0577-79-2505
FAX 0577-79-2220

8:00~17:00

無休(冬期に臨時休業あり)

宿泊

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