静岡県の寸又峡(すまたきょう)渓谷には、夢の吊り橋というものがあります。
夢のような吊り橋、夢に出てくるような吊り橋という意味と、怖くて夢でうなされそうな吊り橋という意味のどちらでしょうか。それはともかく、、、

この吊り橋は、「死ぬまでに一度は渡りたい世界の徒歩吊り橋10選」に選ばれています。世界のですよ。もちろん日本で唯一のノミネート。どんなに素晴らしい吊り橋なんでしょうか。

たかが吊り橋、されど吊り橋。
吊り橋効果とか、恋の吊り橋理論とか呼ばれるものがありますよね。吊り橋を渡った時のどきどきの緊張感が恋愛感情を引き寄せるというものです。これは俗説ではなく、カナダの心理学者のダットンとアロンによって「生理・認知説の吊り橋実験」で証明されていたりします。

しかもしかも、寸又峡の吊り橋は、中央部で若い女性が願うと、恋が叶うという伝説があるそうです。パワースポットかも知れません。うーん、気になりますよね。

さて、この吊り橋が架かる大間ダム湖は、チンダル湖とも呼ばれます。チンダル現象というものをご存じでしょうか。

清涼な水に僅かに微粒子が混じると、光が散乱して、日々季節それぞれ、ターコイズブルー、エメラルドグリーン、コバルトブルーなどの美しい青色になります。
大間ダム湖はこの現象が顕著で非常に美しいので、チンダル湖と名付けられたのです。

心理学、物理学、そして、パワースポット、世界の徒歩吊り橋10選。寸又峡には温泉もあって、「美女作りの湯」と言われています。
いやはや、寸又峡の夢の吊り橋は、盛りだくさんのてんこ盛りです。

これはやっぱり一度は行ってみないと駄目ですよね。ね?

夢の吊り橋

寸又峡入り口

温泉街から、少しゆるやかな坂を登ったところに、寸又峡の入り口があります。

「21世紀に残す日本の自然100選」と書いてありますね。他にも「遊歩100選」「新日本観光地100選にも指定されているようです。

寸又峡駐車スペース

ちなみに、かもしかのモニュメントの手前に少し駐車スペースがあります。駐められる台数が少ないので、混んでいる時期は寸又峡温泉入り口の大駐車場に止めて、ここまで歩くのが無難です。
大駐車場は寸又峡温泉のページをご覧下さい。
また、駅の駐車場に駐めて、SL(蒸気機関車)とバスで来るという選択肢があります。この案内は、SL急行で行く、大井川鐵道の旅をご覧下さい。

では、散策に出発しましょうか。

寸又峡プロムナード

クリックして拡大して見て頂きたいのですが、かもしかのモニュメントと書いてあるところが、現在の入り口です。

少し行くと車両通行止めがあり、天子のトンネルを通って、寸又峡プロムナードの途中から夢の吊り橋に入っていきます。
プロムナードをそのまま進み、飛龍橋のほうから、吊り橋に入って行くことも出来るようです。ぐるりと一周して戻ってくると、1時間ぐらいでしょうか。

寸又峡車両通行止め

少し進んだところです。ここから車両通行止めです。

清流広場

近くに公園がありますね。冬季ですので、閑散としています。

寸又峡

舗装されている歩きやすい道が続きます。右側は綺麗な谷川が流れています。

寸又峡

あれ? なにか少し変です、濁っていますよね。気のせいでしょうか。まあ、気にしないで行きましょう。

天子の香和屋(かわや)

トンネルの手前にあるトイレです。天子(てんし)の香和屋(かわや)と書いてあります。

天子のトンネル

天子のトンネルです。少し薄暗いですね。ちなみに天使ではなくて天子です。天子とは天命を受けてこの地を治める者の意味です。

このトンネルのある正面の山は昔から天子と呼ばれていたそうです。ここを吹き抜けてくる風は天子の鬼の風(龍神の風)と呼ばれる冷たい風ですが、無病息災のご利益があるそうです。冷たい風で鍛えられれば、無病息災になれるという落ちでしょうか。

天子のトンネル

210mのトンネルです。風が吹き抜けてきますね。あまりおしゃれなトンネルではないですね。水がたまっていますので、歩道を歩きましょう。

飲めるそうです。

天子のトンネルを抜けたところに、掲示物があります。下の湧き水は飲めるので、一休みしましょうって書いてあります。どれどれ。

寸又峡の湧き水

ありゃあ、なんだか、ただの排水みたいです。本当に飲めるのでしょうか。ちょっと自己清掃して、試飲しました。

うん、まっ、美味しいですね。それにしても、もう少しそれらしく出来ないのでしょうか。せっかくの湧き水なら、綺麗な水飲み場を作ればいいのに、、、、これでは水質検査表が張ってなければ、信用できませんよね。

ダム湖に水がない?

夢の吊り橋案内
夢の吊り橋への分かれ道です。飛龍橋のほうから、吊り橋に入って行くことも出来るようですと書きましたが、混雑期は一方通行になりますので、ご注意下さいね。

この一方通行になっている時に吊り橋を渡ると、かなり急な上り坂があるようです。しかし、今は閑散期です。渡ってから引き返しても大丈夫ですね。

、、、しかし、ここでとんでもない事態が、

あっ、湖が無い。

大間ダム

ダム湖が干上がっています。水がありません。チンダル湖が消えています。実は、20年ぶりのダムの改修作業で、水が抜かれているのです。

実は承知の上、滅多に見れない水のない夢の吊り橋が見える、観光客が少ない、チャンスなのでは?と言う発想でした。

ここはトップシーズン一日1万人、閑散期、数百人から、数十人という落差ありすぎの観光地です。私はゆっくり散策したいという人なんですよね。

水がないチンダル湖

湖の底が見えています。

でも、吊り橋はありますよね、ありますよね? もし無かったら、もくろみがすべて台無し、、、

夢の吊り橋

ありました。夢の吊り橋の片側です。混雑期の一方通行が適用されているときは、こちらから渡り、反対側が終点です。

夢の吊り橋

夢の吊り橋です。

湖の水が抜かれているチンダル湖に掛かる夢の吊り橋を渡るのも貴重な体験です。長さ90m、高さ8mという事ですが、水がない今はもっと高いですよね。大丈夫でしょうか。

そうそう、一度に渡れる人数には制限がありまして、10名以上は待つ必要があります。ゴールデンウイークや紅葉シーズンなどの土日は延々と行列が出来るようですので、覚悟して下さい。閑散期なら土日でも、混雑期は平日がお奨めです。

もちろん、すれ違いは中央部の待避所でしか出来ませんので、向こうから人が渡ってくる場合は、待つ必要があります。

夢の吊り橋

足場は中央の板二枚分、おそらく30センチ程度の巾しかありません。しかし、ワイヤーの手すりもありますし、女性の方やお子さんもすいすい渡っていましたので、それほど怖くはありません。ただし、揺れます。

チンダル湖湖底

湖底がむき出しになったチンダル湖と、夢の吊り橋をお楽しみくださいね。写真撮影時はちょっとドキドキしました。

チンダル湖湖底

チンダル湖湖底

チンダル湖湖底

チンダル湖湖底

チンダル湖湖底

こう言う写真も貴重だと思いますよ。

でも、チンダル現象で、エメラルドグリーンやコバルトブルーやターコイズブルーに染まった湖面の上に掛かる夢の吊り橋を渡って行くのはどんなに素晴らしいでしょうか。今度はぜひ自分で行ってみて下さい。

とか言って、そのまま済ませちゃ駄目ですよね、どんな感じか、ご覧に入れます。水の貯まっていた渓谷の一部です。

チンダル現象

チンダル現象では、いつも同じ色ではありません。光の拡散の関係で様々な青になります。お奨めは天気の良い明るい日、二、三日前から雨が降っていない日です。

夢の後は上り坂

木こり橋

夢の吊り橋を渡りきるとちょとした休憩所があり、その先に小さな木こり橋と言う吊り橋があります。そして、その先に、

寸又峡階段

304段の階段です。がーん。

寸又峡階段

これはきついです。だめじゃん。

と思った方は、ここからまた夢の吊り橋を渡って引き返してしまえば良いのです。吊り橋を渡るために下って来ましたので、逆に登りになりますが、ここを登っていくより遙かに楽です。

ただし、トップシーズンで一方通行が適用されている時期は、頑張りましょう。所々に休憩所もありますので、登れないことはありません。

寸又峡階段

最初の鋼材で作られた階段を上ると、このような石段が続きます。
くろう坂

最初の休憩所です。

やれやれ所

次の休憩所です。ここまで来たら、この先の階段を一気に上るだけですよ。

寸又峡吊り橋

上から吊り橋を見ています。なんだかんだと、結構高いです。

尾崎坂展望台

寸又峡標識

登り切ったところにある道案内です。尾崎坂展望台と言うところがありますので、行ってみましょうか。

尾崎坂展望台

 

尾崎坂展望台

こんな感じのところです。ベンチ、トロッコ電車の展示、自販機、トイレなどが設置されています。

尾崎坂展望台トイレ

ただし、トイレは冬季は凍結で使用できませんので、注意して下さいね。

トロッコ

森林鉄道のトロッコ列車の展示です。

トロッコ

トロッコ

保存状態が悪いですね。でもまあ、屋外ですからこんなものでしょうか。

寸又峡展望台

寸又峡尾崎坂展望台

展望は良くも無く、悪くもなく、まあまあでしょうか。

寸又峡飛龍橋

これから、飛龍橋のほうへ行ってみましょう。

寸又峡

このような道を通ります。車は通りませんので安心して散策出来ます。

寸又峡と飛龍橋

寸又峡と飛龍橋

こちらが飛龍橋です。

飛龍橋

好みにも寄りますが、一方通行が適用されていない時期は、この飛龍橋のほうから、夢の吊り橋に行くのが最適だと思いますね。

寸又峡飛龍橋近辺

飛龍橋から渓谷を見たところです。本来であれば、湖面となっていると思います。また、新緑や紅葉の時期なら、もっと素晴らしいでしょうね。

さて、この飛龍橋から、前黒法師岳の登山道が伸びていますが、そろそろ帰りましょうか。

子知らずの険

途中、子知らずの険、親知らずの険などの切り立った崖があります。のぞき込んでも今日は水がないので、いまいちですね。

ダム工事
ダム工事も見学して、入り口のかもしかのモニュメントの辺りまで帰ります。

わさびそば

実はもう一つ目的があったのです。名物「わさびそば」。

手造りの店さとう

名物と言っても、このお店、「手造りの店さとう」の名物みたいです。色々な方がブログで取り上げていますね。

ネットでの評判は、美味しかった、めちゃくちゃ辛くて食べられない、諸説ふんぷん。

もちろん、確かめなくっちゃいけませんよね。皆さんの代わりに私が犠牲に、、、違った、挑戦して見ますね。

わさびそば、下さいな。

わさびそば

こ、これです。山葵の根(おろし山葵の塊)、茎、葉、すべて使っています。山葵の山盛りです。おまけに山葵の茎や葉は凍っています。山葵と蕎麦以外は、ごまが少々入っているのみ。

あの~、これ、食べて大丈夫ですか。

目で必死に訴えかけると、良くかき回して食べて下さいとの、ご神託。はい、人柱になりましょう。

良くかき回して、突撃です。うーん、これは。。。

辛いですが、さっぱりした辛さで、美味しいですね。山葵が凍っていて、しゃりしゃりしています。実は冬に食べたのですが、冬はちょっと寒いかも知れません。夏ならもっと美味しいのかも知れませんね。

そうですね。山葵が嫌いな方や山葵の辛さに弱い方はちょっと無理かも知れません。それ以外の普通の方なら、辛いですが、美味しいと感じると思いますよ。
これだけ山葵の茎や葉などが入っていれば800円は妥当かな。麺は普通に蕎麦かなあ。

さて、これで夢の吊り橋レポートはおしまいです。水のないチンダル湖は残念でしたが、良い経験です。また訪れたいと思うところです。

長くなりましたので、寸又峡温泉のレポートは又、別のページで行いますね。

また、大井川の吊橋なら、近くの塩郷の吊橋が一番長い吊橋になります。→ 奥大井湖上駅と吊り橋

観光案内

〒428-0411
静岡県榛原郡川根本町寸又峡温泉 → 地図

寸又峡美女づくりの湯観光事業協同組合
TEL:0547-59-1011

手造りの店さとう
〒428-0411
静岡県榛原郡川根本町千頭372
TEL:0547-59-2387 FAX:0547-59-2387
営業時間:6:00~18:00 定休日:年中無休

宿泊

宿泊は、→ 寸又峡温泉の宿

おすすめは、翠紅苑