小さな池を訪れようと思いました。
たしか三河湖の近く、山道を迷ったようにドライブして、その池にたどり着きました。あまり訪れる人もなく、ひっそりと閑散としています。とても美しい鏡のような池で、小さな祠があり、鯉を放つと願いが叶うという伝説があったはずです。
その池は、根池という名前であることを最近になって知りました。もう一度、訪れようと思いました。今日の旅物語は、根池です。
三河湖から山の中へ少しドライブしたところに、この池はあります。写真の地図では道路が途切れていますが、山道沿いにありますので、長く歩く必要は無かったはずです。
今でもほとんど知られていない池だと思います。根池と言う名前そのものも、どこにでもありそうな名でありながら、この池のみであるようです。
ここが根池の入り口の1つで、三河湖から山道をやって来ると見つけることが出来ます。ただし、車を止めるところがありませんので、30mほど先に進みます。
もう一つ鳥居があり、この場所のところは待避所のように道路が広くなっていますので、数台駐車が出来ます。また、この鳥居がおそらく正門(参道)ではないかと思われます。
この鳥居を進むと、祠があります。根池龍王大明神とあり、山上湖のほとりの小さな神社としては珍しくしっかりと手入れされています。この参道も清掃されています。根強い信仰がうかがえます。この祠の後ろに池があります。
これが根池です。美しい池ですが、少し不気味さも漂います。重い気も感じます。
この池に伝わる伝説が記されている立て札があります。
要約しますと、
- ここから南20kmぐらいの所にあった小さな沼の主の白蛇がある朝、美女に成り、この池に来て池の主になった。
- この池で雨乞いすれば必ず雨が降る。
- この池の魚を捕ると発狂し、又は事故死する。村人は今でも池を荒らさない。
- この池に石を投げると必ず雨が降る。
- この池の水は年中変わることはなく昔のままである。深さは分からない。
- この池には水神様を祈り、今も参拝者がある。鯉を放して願うときは願いが叶う。
魚を捕ると発狂し、又は事故死すると言うところがすごいですが、雰囲気からそのまま素直に信じてしまえそうです。ここに来たのは2度目ですが、いつも人っ子ひとりいません。うっそうとした山の池です。水草が生い茂ってゆらゆら揺れています。
空の写真ではありませんよ。池の湖面の写真です。鏡のように空や木を写しています。
気のせいかも知れませんが、前に来たときのほうが水が綺麗であった気がします。天候の所為でしょうか。
この水面を覆っている水草(ヒルムシロ)は、昔はもっと少なかった感じがします。
山の中で川などはありませんので、この池の水は湧き水だと思われます。ここからわずかに流れ出ているようですので、この程度の水がどこかで湧いているものと思われます。
錦鯉が泳いでいますね。願い事で放った鯉でしょう。そういう鯉が増えすぎて、池の水が少し汚れてきたのではないのかなと、少し心配になりました。
とはいうものの、、、、
はい、鯉です。
実は今回の訪問の目的は、前回の訪問時に鯉を持って又来ようと思っていて、長年忘れてしまっていたのを思い出したと言うことです。
鯉を買ってきました。
本当は黒い普通の鯉のほうが良いと思いますが、観賞魚のお店では錦鯉の稚魚しか売ってないのです。
一匹1200円。二匹買いましたので、2400円+消費税です。購入してから、根池に走ってきました。
さて、本当にこの鯉を放ったのか、お願いは何をしたのか、すべてご想像にお任せします。
数年ぶりの再訪問
再訪問しました。これで三回目になると思います。
今回発見した、根池の奧にある祠を紹介するために追加しますね。
なぜ来ようと思ったかですが、新車を買って試し運転みたいな何度目かのドライブに、ここへ来ることに何となくなったわけです。
要するによく覚えていないのですが、ただし、前回来たときに個人的にお願いした事がほぼ実現しているので、お礼参りのような感じもあります。
今回、車のナビで来たら、見事に迷いました。
このぺーじにも乗せいているGoogleの地図を見て頂ければ、山道も記述されていますので、迷うことはないと思います。
新しい立て札が建っていました。その他は本当に何も変わっていませんね。
いえ、根池龍王大明神様のお堂が新しくなっていた感じがします。気のせいかも知れません。
相変わらず、不気味さと神秘さがまじあって不思議さを醸しています。
少し水が汚れた感じもありますが、季節的な要因かも知れません。
湧き水はこれぐらいが流れ去っています。
今回は根池の反対側に行ってみます。写真の左へ入って行きます。すると、
途中省略していますが、小さな祠としめ縄が張ってある石とその上に灯籠のようなものがあります。
祠には何かが治めてありますし、横には亀に絡んだ蛇の置物があります。
絡んでいるんじゃなくて、くっついているのかもしれません。
しっかり掃除とかはされている感じです。ここが根池龍王大明神様の奧の院なのでしょうか、別なのでしょうか。
勝手に写真を撮って良かったのかなと思うような雰囲気もありますね。
この横を登っていく道もあります。
反対側にはこういう道もあります。
でも、今回はこれで完了です。また訪れることがありましたら、紹介しますね。
観光データ
夕暮れ時、夜間は怖いと思います。
お子さんにはつまらないでしょう。ひとりはちょっと微妙。親密なデートは可かも。
穴場度は最高。
「根池龍王大明神」
住所地は、愛知県豊田市羽布町鬼の平1丁目173付近(あるいは、〒444-3206 愛知県豊田市羽布町六郎小屋の付近) → 地図
近くのお奨め宿は、自然に包まれる刻 緑想庵 狐塚
もしくは、奥三河の宿へ
コメント・感想・情報提供・大歓迎です。(日本語を含まない投稿はスパム対策により無視されます)