SL急行(家山駅)

蒸気機関車の営業路線がある、今では数少ない鉄道に大井川本線があります。大井川本線は、大井川鐵道(名鉄系)が運営しています。ちなみに、鉄道ではなく鐵道が正式名称です。

大井川鐵道は、1976年に日本で始めて蒸気機関車の保存運転を始め、現在でも新金谷(しんかなや)駅から千頭(せんず)駅間で、毎日営業運転を行っています。旧型客車を使用していることから、映画のロケなどでも使用されます。

もちろん、SL(蒸気機関車)の運行は、ほぼ観光用と言ってもよいのですが、寸又峡温泉を観光する足としての位置づけもあります。SLに乗り、寸又峡に行き、夢の吊り橋などを観光して、寸又峡温泉に泊まり、SLに乗って帰ってくるという観光コースです。

その場合、新金屋駅まで電車で訪れる、新金谷駅の駐車場に車を駐めて乗車して観光する、マイカー陸送サービスを利用するなどの選択肢があります。マイカー陸送は大井川鐵道の子会社の大鉄タクシーが行っています。寸又峡温泉や夢の吊り橋は、別のページで紹介していますのでご参考に。

料金は通常の運賃に急行料金(800円)が必要です。SL急行の運行表空席状況はこちら、メール予約は、こちら。電話予約は 0547-45-4112 営業時間 9時~18時(新金谷SLセンター)

また、全区間を通しての乗車時間は1時間20分です。

それではSL急行に乗って見ましょう。

新金谷駅から

駐車場は新金谷駅構内にあります。一日800円、一泊料金1500円ですので、二日にわたって駐車する場合は申し出てください。また駅周辺にも駐車場がありますが、混雑しますので、早めの到着が望ましいです。

電車の場合はJR金谷駅に併設している大井川鐵道の金谷駅から、新金谷駅まで来てください。SLは新金谷駅から出ます。

SLセンター
駅舎の駅前広場の反対側に「プラザロコ」の建物がありますが、ここにSLセンター(キップ売り場)があります。

SLセンター

キップは通常の場合、指定席になり、名字が印字されます。また、駅弁の予約受付もここで行っています。

SL急行のキップ
こう言うキップになります。こちらは途中駅の家山まで購入したもので急行料金の800円は含まれています。当日券はありますが、予約して置いた方が無難です(混雑日は立ち乗りも出来るようですが)。

ここ「プラザロコ」はSLセンターだけでなく、お土産屋さんや展示施設が併設されています。時間がありますので、見学しましょう。

SL展示(帝国車両製)

 

SL展示(ドイツ製)

SLの展示がありますね。マニアにはよだれでしょうか。

ジオラマ

鉄道ジオラマもあります。使用料一回100円だそうです。子供達はよだれでしょうか。

鉄道模型

鉄道模型もありますね。鉄道模型ファンはよだれでしょうか。

駅舎

昔の駅舎の再現ですね。内には、、、

ポスター

ポスター

ポスター

昭和初期の商業ポスター、看板、映画のポスターなどがたくさん展示されています。なんかよいですね。よだれよだれ。。。

転車場

新金谷駅の駐車場の奥の方に転車場?がありました。C12型が乗っていました。

さて、色々と見学している間に、周りが騒がしくなってきました。そうです。SL急行の出発時間が近づいてきたんですね。

皆さんは乗車を始めています。

SL急行乗車

まるでお祭りです。写真には写っていませんが、柵の外からはカメラの放列です。機関車の前でも記念写真を撮っている人の群れ。すごいですね。

C56形C56 44

C56形C56 44

C56形です。戦時供出によってタイへ渡った機関車のうちの一両で、タイ国鉄で使用されていて、日本に戻ってきた機関車です。

 

客室

SL車内

客車は清掃はされていますが、当時のままです。

洗面台

洗面台のようですが、これは放置されていますね。

さて、出発です。

蒸気機関車は大量の煙と煤が出ますが、今では無煙炭を使っていますので、服などが汚れる心配はありません。アナウンスやちょっとした音楽演奏などがあり、退屈はしません。

大井川

SL急行は力強く野山を進んでいきます。と言っても、実際の蒸気機関車はけっこう遅いです。時速5、60㎞の感じですね。お弁当などを食べていると、のんびりとした旅情を味わうことが出来ます。

これが鉄道の旅ですよね。新幹線なんか、ただの水平移動装置に過ぎないって感じがしてきます。

家山駅

SL急行(家山駅)
ここは最初の駅、家山駅です。ここまでSLに乗り、普通の電車で新金谷駅まで引き返すという事も出来ます。

家山駅

家山駅はこんな感じの昔ながらの駅です。待合室には子供用の文庫があります。SLだけじゃなく、駅も昭和初期です。

家山駅舎

こちらが駅舎です。のぼりなどを取れば、昭和の駅ですよね。もちろん、色々な映画のロケにも使われているそうです(男はつらいよ、鉄道員、学校の怪談2など)。

川根町家山

駅前のメインストリートです。みごとに人がいません。

家山はこんなところですね。みごとに人に会いませんでした。

キップ

ちなみにこちらが、大井川鐵道の普通のキップです。厚紙の昔ながらのキップになっています。懐かしい方もいると思いますね。

さて、次は終点の千頭駅まで行きましょうか。出発です。

千頭駅

千頭駅駅舎
ここが千頭駅です。

寸又峡温泉行きバス停

寸又峡温泉行きのバス停はここです。寸又峡に行く場合は、バス、又はタクシーになります。バス運賃は執筆時、880円です。タクシーで行くと概ね4千円少々になるそうですので、多人数ならタクシーのほうが手間はないかも知れません。

千頭駅

千頭駅

千頭駅にはSL資料館もありますが、車両基地にもなっていますので、色々なポンコツ列車、もとい、珍しい列車が止まっていて、これを見るのも楽しいですね。

道の駅奥大井音戯の郷

駅の隣には、道の駅の奥大井音戯の郷があります。

音で遊ぶというコンセプトの施設みたいです。回すと音が出る蛇口のモニュメントや音が出るパイプなどがあり、お子さんは楽しいと思いますね。

駐車場

音戯の郷の駐車場です。

ここに車を止めて、往復でSLに乗って、またこちらに帰ってきてから、寸又峡温泉に行くというプランも一考ですね。又は、ここから、南アルプスあぷとライン(井川線)に乗って、奥大井湖上駅などを観光するという選択肢もありますね。

宿泊

宿泊は、→ 寸又峡温泉の宿

おすすめは、翠紅苑

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