犬山城は、現存する日本最古の様式の木造天守で、国宝指定された5城(姫路城、松本城、彦根城、松江城、と犬山城)の中で一番古い城です。
また2004年まで個人所有され、城主が存在したことでも珍しい城でした。
国宝犬山城
天守閣に続く道です。お城の中とは少し違いますね。
犬山城は、門や櫓や塀などは当時のものは無く 模擬的に作ってあります。
石垣は良い感じです。ザ・古城です。
他の城もそうですが、日本の城の石垣は結構いい加減に積んであります。しかし、注目してください。角はしっかりしています。
実は角さえ押さえて置けば石垣は崩れないのです。そして、通常は角の所に重し代わりの櫓を建設してあります。
力配分を考えた非常に合理的な建築技術によっています。この時代で、もう確立されつつあるのですね。
コンパクトで美しい城です。スタイリッシュですね。
説明板です。読みやすいように加工しています。
本丸にある杉の老木です。
すでに枯れてしまって根元しか残っていませんが、雷の時の避雷針代わりや台風の時の風よけだったと言う事です。
樹齢650年、高さは約24メートルあったと言う事です。天守閣の高さと同じですね。1965年に枯れました。
天守閣
さあ、入ってみましょう。中に入れる当時の建設の城(望楼型、3重4階、地下2階)です。
天守閣内部の石垣です。ここは地下にあたる部分ですね。
上段の間、1階です。
付け櫓です。
8畳程度で、攻撃守備用に作られました。東西の突出部にあたります。この窓から攻撃したんですね。
よく見えますね。
ほんとに見下ろせますね。敵の動きもよく分かります。
ここは2階だったと思います。頑丈な棚があります。
物資や武器が並んでいたのでしょうか。
しっかりとした建築です。
階段ですね。
ここは3階、唐破風(からはふ)の間です。
4階への階段です。
登りと下りと書いてありますが、すれ違いが難しいほどの階段ですね。
鎧を着た武者なら、すれ違えないでしょう。4階です。望楼(遠くを見渡す櫓)と成っています。
赤いカーペットが敷かれていますね。外の廻縁(まわりえん)に出られるので、床が汚れるのを防ぐためだと思います。
国宝の建築物は、ガードや隔離が多く、一般人が触れられないようにしていることが多いのですが、犬山城はこの床のカーペットぐらいですね。
廻縁に出てみました。ちょっと怖いですが、良く見渡せます。
皆さんも怖がっていますね。
現在の建築基準法だと、この手すりの高さはだめです。いや、話題として関係ないですね。
良く見渡せます。
指揮をするのに最適です。何々隊の背後から敵が近づいている、誰々に伝令を出せなんてやっていたんでしょうか。
こちらからはすべてが見渡せて、敵からは全容が見えません。
砦を攻めるのには3倍の兵力がいると言いますが、城を攻めることの難しさがよく分かりますね。
国宝指定書が飾ってありました。犬山城天主 1棟と書かれています。昭和27年、1952年のことです。
こう言うものがあるのですね。初めて見ました。
歴代の城主です。
延々と続き、最近まで城主がいたんですね。
現在は、公益財団法人「犬山城白帝文庫」の持ち物です。
犬山城は、白帝城とも呼ばれますので、それから名を付けた団体ですね。
理事長は最後の城主の成瀬家の方みたいです。個人所有から、法人所有にしたと言う事ですね。
城とまちミュージアム
犬山城との共通券がありましたので、城とまちミュージアム(文化史料館内)とからくり展示館にも行って来ました。簡単に紹介します。
からくり展示館
共通券には、どんでん館の入場券も付いていましたが、駐車出来るところが確保出来ず、行きませんでした。
犬山城観光案内
犬山城管理事務所 → WEBサイト
〒484-0082
愛知県犬山市大字犬山字北古券65-2
TEL: 0568-61-1711
FAX :0568-61-5611
入場料
大人550円
小中学生110円
城下町周遊券(犬山城+城とまちミュージアム+からくり展示館+どんでん館)
高校生以上600円
有効期限:三ヶ月
周遊券がお得です。
犬山城の駐車場に車を置いて、街の散策ついでに廻られることをお奨めします。
駐車場
天守閣前の犬山城第一駐車場(1時間300円)をお奨めします。
第二(徒歩8分)、第三(徒歩20分)の順で遠くなります。
また周辺に駐車場は多数あります。
宿泊
あるいは岐阜県観光と組み合わせて、岐阜・各務原、郡上八幡・関・美濃、中津川・多治見・恵那・美濃加茂へ。
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