巳の神杉(みのかみすぎ)

三輪明神大神神社(おおみわじんじゃ)は、三輪山をご神体としています。そのため、本殿を持たず、拝殿から三輪山を参拝します。
自然物を敬う原始神道の様式を持っている日本最古の神社と言われます。
もちろん、最古の神社と称するのは数社ありますので、定かではありませんが、最古級ではあります。

ご祭神は、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)で、三輪山に祀られているとされます。
この三輪山は古くから神の宿る山として崇められ、今では三輪山、あるいは大神神社は、最大級のパワースポットとも言われます。

大物主大神は、よく分かっていないことの多い神様で、大国主命(おおくにぬしのみこと)と共に、国造りをした神様ですし、顕現する姿は、蛇、あるいは龍神で水とも関わりがあるようです。

三輪山の標高は467.1m、周囲16km、円錐形の山で、以前は禁足地として入山することが厳しく禁止されていたそうです。
しかし、最近では、登拝(登山)として条件付きで入山出来ます。往復2時間程度。3つの磐座があるようです。

三輪明神 大神神社

駐車場

大神神社駐車場

駐車場は無料で数多くあります。なお民間の有料駐車場もあります。
右横に裾野が見えるのが三輪山です。

二ノ鳥居前

一番近い、二ノ鳥居前の駐車場ですが、工事中で使用出来ませんでした。工事完了後も駐車場があるかは不明。
正面の山が三輪山です。

この門前町は、流石、三輪そうめんのお膝元で、飲食店にはそうめんのメニューが盛りだくさんでした。

大神神社参道、境内

大神神社境内図

境内案内図です。

大神神社

石碑と灯籠と二ノ鳥居。

大神神社

参道入り口正面です。

大神神社

参道です。

祓戸神社

大神神社

参道の終端の左側に、祓戸神社(はらえどじんじゃ)があります。

祓戸神社(はらえどじんじゃ)

参拝時にはここに最初に詣ります。体と心を祓い清めてくださる神様です。

夫婦岩

大神神社

祓戸神社のとなりに、夫婦岩があります。縁結び、夫婦和合、安産のご利益があるとされます。
神である大物主大神と人である(いくたまよりひめ)の恋物語の古蹟とも言われます。

活玉依姫(いくたまよりひめ)

古事記、日本書紀で語られる女性。陶津耳(すえつみみ)の娘。
美貌の姫で、いつのまにか身ごもっていたので、両親が聞くと、夜になるとやってくる姿の立派な若者と契りを交わしたのだという。
両親は若者を不審に思ったため、麻糸を通した針を男の衣の裾に刺しておくように教えた。
翌朝、その糸をたどってみると鍵穴を通して抜け出て、三輪山の社まで続いていたため、若者が大物主大神だと分かった。このとき,麻糸が三勾(三巻き)、残った事から、この地が三輪となった。

活玉依姫は、神武天皇の母親である玉依姫(たまよりひめ)とは別の女性です。
「たまよりひめ」そのものは、神様の依り代となる巫女のこと(総称)を言うようです。似た名前で様々に登場しますが、固有名ではないと思われます。

手水場

大神神社手水場

手水場です。大神神社手水場

手水場に掲げられた説明図。現代風にアニメ絵を使う神社もありますが、絵柄が昭和的、牧歌的で、ほのぼのします。
撤去された時のために、載せておきます。

拝殿

大神神社

拝殿へ向かう石段です。
鳥居みたいに見えるのは鳥居ではなく、しめ縄ですね。

大神神社

大きなしめ縄です。

大神神社拝殿

こちらが拝殿です。

大神神社拝殿

この拝殿の向こうは禁足地で、拝殿と禁足地の間に、三ツ鳥居(みつとりい)と瑞垣が設けられています。
この三ツ鳥居を通して、三輪山に参拝する形式です。ですから、本殿はありません。

神杉

大神神社

しるしの杉。
神の坐す杉とされていました。7本杉のひとつです。この杉は根元だけが残っています。

巳の神杉(みのかみすぎ)

巳の神杉(みのかみすぎ)です。
大物主大神の化身の白蛇が棲むことから名付けられたご神木です。

成願稲荷神社

大神神社稲荷

 

境内の右側に少し行った所に、成願稲荷神社(じょうがんいなりじんじゃ)があります。

くすり道

先ほどの石段を降りて、境内の左手から始まるくすり道を通って、磐座神社(いわくらじんじゃ)、久延彦神社 (くえひこじんじゃ)、市杵島姫神社(いちきしまひめじんじゃ)、狭井神社 (さいじんじゃ)へ向かいます。

祈祷殿

 

大神神社

祈祷殿の左側から、くすり道が始まります。

宝物殿

大神神社

こちらは祈祷殿の正面の宝物殿です。

くすり道入り口

大神神社

くすり道の入り口です。

大神神社

くすり道です。

磐座神社

大神神社磐座神社

磐座神社(いわくらじんじゃ)です。
社殿がなく、磐座をご神体として、少彦名神(すくなひこなのかみ)を祀っています。

磐座神社

ご神体の磐座です。

久延彦神社

久延彦神社 (くえひこじんじゃ)

くすり道を池の所を少し左にそれて、知恵の神様の久延彦神社 (くえひこじんじゃ)を御参りしました。
また、戻ります。

市杵島姫神社

市杵島姫神社(いちきしまひめじんじゃ)

二つ目の池が鎮女池(しずめいけ)です。
この池の島に、市杵島姫神社(いちきしまひめじんじゃ)があります。

市杵島姫神社(いちきしまひめじんじゃ)

小さな橋が架かっています。

市杵島姫神社

市杵島姫神社は、全国にあります。
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)は、日本神話に登場する女神です。
天照大神と須佐之男命の誓約(うけい)の時、天照大神が剣を噛んで吹き出した霧から生まれた三女神の三女、宗像三女神(古事記では二番目)。
海の神、水の神であり、財宝、芸能をつかさどります。
よく知られた名では、
弁天様で、仏教と結びついて、弁財天・弁天様と同一視されるようになっています。七福神の一柱。

狭井神社

狭井神社 (さいじんじゃ)

狭井神社 (さいじんじゃ)です。大物主大神の荒魂を祀ります。

狭井神社 (さいじんじゃ)

狭井神社 (さいじんじゃ)

この右奥に、ご神水があります。

薬井戸 (くすりいど)

薬井戸 (くすりいど)

薬井戸 (くすりいど)です。
万病に効くご神水が頂けます。サービスの紙コップが置いてあります。
また、ペットボトル等を持参すれば持ち帰れます。授与所で、ペットボトル入りのご神水を購入も出来ます。

三輪山登拝口

三輪山登拝口

三輪山登拝口です。

届け出(入山初穂料300円)、たすき掛け(貸与)、写真・動画撮影禁止、動植物自然物の採取禁止、水分補給以外の飲食禁止、火気厳禁などの条件で登拝出来ます。
※執筆時、新型コロナウイルスの蔓延を受けて中止中でした。

三輪山登拝

三輪山登拝案内です。

最大級のパワースポットと言われるのは、主にこの三輪山です。
3つの磐座などがあります。往復2~3時間掛かりますが、登拝が再開されたら、挑戦されるのもよろしいかも知れませんね。

三輪山の周辺には観るべき所も多く、近くの古代の祭祀跡の山ノ神遺跡など、機会があれば、次回、紹介したいと思っています。

大神神社参拝案内

三輪明神 大神神社 → webサイト
〒633-8538
奈良県桜井市三輪1422
TEL:0744-42-6633
FAX:0744-42-0381

拝観料無し、ただし登拝は、入山初穂料300円。

駐車場無料

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