駒ヶ岳の千畳敷カールは、ロープウェイで行ける高山(こうざん)です。
(こちらも参考にしてください→ 夏の千畳敷カール)
普通では登山をしなければ一生見ることが出来ない風景を、手軽に味わうことが出来る、類い希なところです。ちなみに千畳敷駅は日本でもっとも高所にある駅で、標高、2612メートルにあります。そして、駅に付設された千畳敷ホテルは、日本で一番高いところにあるホテルです。
では、千畳敷登山?を決行しましょう。
今回はまさかの冬山です。いくらロープウエイで行けると言っても、氷点下の世界です。駅やホテル周辺は除雪されていると言うことですが、突然に吹雪いてしまうこともあります。毛糸の帽子、手袋、マフラーなど、防寒具を用意します。長靴を用意しろとか書いてありましたが、なんと、ジョギングシューズで決行です。無謀なのか、ドキドキ、どきどき、心臓が高鳴ります。
ロープウェイに乗るには、バスに乗る必要があります。駒ヶ根高原の菅の台バスセンターから先は、自然保護のため、一般車は立ち入り禁止です。ロープウエイはバス代込みで往復で大枚3800円です。さらにバスセンターでの駐車代は500円です。どきどき、あっ、心臓が高鳴っている原因はこれかあ。。。
菅の台バスセンターから、しばらく山道をバスに揺られ、ロープウェイの麓の駅、しらび平駅に着きます。ここからいよいよ、ロープウェイです。さあ、乗りましょうか。
ロープウェイから下を見てみました。高いです。
上に登って行くにつれて、雪が多くなっていきます。ちなみに写真を撮ったときは、冬とは言え、駒ヶ根高原にもまだ雪はありませんでした。ここからも良い景色がたくさんありますが、途中省略です。さあ、駅に着きます。
日本一高い駅、千畳敷駅です。標高2612メートルと書いてあります。下に雪かきのスコップの柄が見えます。
ロープウェイの駅から雲海が見えます。地上は曇っていましたが、千畳敷は晴れです。
富士山が見えます。分かりにくいでしょうか。
これなら、よく分かりますよね。さすが、2612メートルです。
駅と付設する千畳敷ホテルです。周辺は除雪されているって、、、これって雪に埋まっているって言うんじゃないの。埋まっている様子は以下こちらです。
はい、完全に一階分は埋まっていますね。除雪って、表面をなでたって意味? 外に出て大丈夫でしょうか。ずぶずぶと埋まったりしないでしょうね。実際、この写真を撮っている時点で大丈夫なんですけどね。。。
そして、そこには冬山がありました。
こんなに簡単に冬の山岳地帯に着いて良いのでしょうか。いやあ、実に良いです。楽ですから。あはは。
中央アルプスの宝剣岳です。
こちらは、千畳敷カールです。カールというのは氷河によって削られたお椀のような土地のことだそうです。夏はここが高山植物の花でお花畑のようになります。うーん、壮大です。ぽつんと小さな点は人です。散策している人もいます。さあ、行きましょうか。
がーん、冬山完全装備って、アイゼン、ピッケルなんて持っていません。って、アイゼンってなに? ちょっと、そこの足だけ見えている人、立て札を越えているよ。しかし、仕方が無い、反対側に。。。
がーん、がーん、でも足跡があるのでは、、、これ、いいのお、誰か、行っちゃってるよ。。。
実は冬の千畳敷は、駅周辺以外は、冬山登山装備がないと、立ち入り禁止です。
駅周辺は踏み固められていますので、吹雪で急に積もったのでなければ、運動靴程度で大丈夫です。基本は長靴やブーツが必要です。心配な場合は持参すると良いでしょう。中にはハイヒールで来ている人もいて、ごらあ、なめとるんか、なんて人もいましたが、ちょっと外へ出て、駅の中でぐだぐたしていました。ははは、ざまあ、、、以下省略。
あちらに神社があります。神社には行けるようになっています。行ってみましょう。
駒ヶ岳神社です。鳥居が異常に低いですが、雪に埋まっているのです。さあ、参拝しましょう。そうそう、お賽銭、お賽銭。
えっ、これがお賽銭箱の中です。これでいいの。盗られちゃうよ。うーん、まあ、神様の前でそんなことをする人もいないか。
では、では、お賽銭。なんと100円玉です。左上の目立つ100円玉は、私の置いたものです。。。
しかし、写真を撮った後で、100円玉を回収したのは言うまでもなく、、、、そんなことはしません。もし、私の100円を盗った人がいたら、神様と私に謝りなさい。
それから、散策していたら、こんなものも見つけました。
完全に口が雪でふさがっています。オコジョの保護募金箱らしいです。オコジョと言うのは絶滅危惧されている山の小動物みたいです。ごめんね。募金箱にお金が入らないんです。オコジョちゃん、春まで耐えてね、無責任です。
ホテルのレストランで食事してから、しばし駅とホテルの間のお土産屋さんで物色です。気圧が低いのでポテトチップなどのお菓子の袋は、ぱんぱんにふくれあがっています。わあ、珍しいと買い求めて地上に降りると、普通のポテトチップの袋です。ははは。私、してませんよ、念のため。
では、名残惜しいですが、帰りましょうか。ロープウェイを急降下し、またバスに揺られます。ところが、バスが急遽停まります。事件、事件なのか。あっ、あれは何?
カモシカです。運転手さんがカモシカが居るってアナウンスしました。こんな距離感です。自然のカモシカを見るのは初めてです。
以上、冬の千畳敷カールでした。
千畳敷観光案内
冬はあまり散策できないのですが、冬山登山をしなければ滅多に見られない、冬の山岳が見えます。それに冬は比較的に空いています。ホテルのレストラン(まあ、食堂)で、冬山を見ながら普段着で食事をするなんて、あり得ない優雅さです。このような体験はここでしか出来ません。
そうそう、今度は夏にも来ようと思います。でも、夏って混むんですよね。行きました。→ 夏の千畳敷カール
いっそ、千畳敷ホテルで宿泊するのもよいですが、地上の早太郎温泉もお奨めです。
車の方は、菅の台バスセンターでバス乗車(駒ヶ根駅からもバスは出ます)。→ 地図
ロープウェイの駅まで直通です。(一般車両通行止めで車では行けません)
中央アルプス観光株式会社(ロープウェイ)→ WEBサイト
〒399-4117
長野県駒ヶ根市赤穂759-489
TEL:0265-83-3107
宿泊
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