ご存じ、世界遺産の白川郷合掌造り集落です。
合掌造りというのは、屋根が手のひらを合わせた合掌の形に似ているのでそう呼ばれます。屋根は茅葺きで、45度から60度の急角度になっていて、雪下ろしの手間を省いたり、雨の水はけを考慮されています。そして、この大きな屋根の内部を積極的に利用しています。蚕の養殖は主に屋根裏で行われていました。
日本でもこの様式は元々それほど多くはありませんでしたが、今日で残っているのは、白川郷と五箇山ぐらいになっています。両方を合わせて1995年に世界遺産に登録されています。
駐車場は、村営せせらぎ公園駐車場が便利です。川を渡るとすぐに集落の中に入っていけます。混雑時は、みだしま公園や寺尾臨時駐車場などの臨時駐車場に駐めることが出来ますが、それほど距離が遠くなるわけではありません。
どぶろく祭の白川八幡神社
9月の終わりから10月にかけて五穀豊穰、家内安全、里の平和を山の神様に祈願するどぶろく祭りが行われます。
集落の端にある白川八幡宮です。こちらが有名な「どぶろく祭り」が開催される神社になります。どぶろくはこの境内で参拝者に振る舞われます。
本殿です。
こちらは神社の入り口すぐにある自噴しているらしい井戸です。たぶん飲めると思いますね。
境内には「どぶろく祭の館」という資料館があります。入館は有料ですが、どぶろくの試飲が出来るようです。
白川郷合掌造り集落
こちらが八幡神社側から見た白川郷のメインストリート?です。みだしま公園臨時駐車場から白川郷に向かうと、神社のある方から入ってくることになります。寺尾臨時駐車場からなら、この逆から白川郷に入ってくることになりますね。
道中にある公衆トイレです。トイレも合掌造りになっていますね。
あちらこちらにこのような合掌造りの建物が並んでいます。
お店になっているところもありますし、普通に民家になっている合掌造りもありますね。
お土産屋さんも沢山ありますが、軒先で土産物を売っているところもありますね。
地酒のお店の中には、どぶろくを売っているところもあります。普通のお酒と思えば、少し高い感じですが、美味しいのでぜひ飲んでみて下さい。
喫茶店の看板です。もちろんお店も合掌造りですよ。
衛星アンテナが設置されている合掌造りの民家です。白川郷は今では観光地化していますが、現実に人が住んでいる貴重な集落です。節度をもって観光して下さいね。
さて、合掌造りの集落の全景を見たい場合は、城山展望台からが便利なようです。バスが出ています。積雪時以外は歩いても行けます。私は集落を歩いている方が楽しいのでパスです。
白川郷のあちこちに用水路があります。綺麗な水が流れています。水田の農業用水兼、消防用水では無いかと思いますが、その水路に魚が泳いでいました。おそらくニジマスではないかと。白いのは鯉ですね。
うーん、美味しそう。なんだか、お魚を見ていたら、お腹が空いてきましたので、食事にしましょうか。白川郷には何件も食事処があります。
ちょっとだけ奮発して飛騨牛の朴葉味噌定食です。しかし、それほど高くはなかったと思います。
白川郷神田家
推定160年以上の歴史の神田家です。こちらの中に入ってみましょうか。
300年以上の歴史のある和田家などを始め、いくつかの建物は、有料で内部を公開しています。神田家は合掌造りの完成度が高いそうです。
玄関は石畳になっています。
内部は少し薄暗いですが、とても広くて豪邸であることが分かります。思わずこんなところに住みたいと思ってしまいます。
釘を一本も使わず、縄と木の組み合わせで作られているようです。ツタも使っていますね。それにしても柱は太い。
くさびですね。抜いたら、全部ばらばらに崩れるとか? なわけないか。
囲炉裏です。
合掌造りには囲炉裏は欠かせないものなのです。柱などが黒々と燻されていることに気付かれていると思いますが、囲炉裏は暖を取るためや調理のためだけにあるのではなく、煙で合掌造りの建物全体を燻して、防虫や乾燥や補強をしているのです。
実際、見学中にも家の中を雲のように煙が漂っている不思議な風景を見ています。変な言い方ですが、博物館や公園に移設された合掌造りではなく、生きている合掌造りはこういう感じなんだなって思いました。
なんで床に格子が?って、見学中は思っていましたが、気付けば煙を通すためなんですね。
ちなみに神田家は4階建てです。5階建てのものもあります。木造4階建てと言うのは最新工法で可能になっていますが、なんの事はない、大昔から釘を一本も使わず日本人は実現していたんですよね。それも百年以上の歳月を耐えて残っているのです。合掌造りというのは、地震のエネルギーを吸収する免震構造でもあるんですよね。ハイテク技術なのですね。
こちらは最上階からの風景です。最上階は3人以上で上がることを禁止されています。もちろん強度の問題でしょうね。何と言っても築190年らしい(神田家の方談)ですから。
内部には当時を偲ぶ展示物があります。
この鴨居の彫刻などもみごとです。
展示物だけでなく、今でも動いているこの柱時計。趣がありますね。
この電話機は現役でしょうか。まさかね。
休憩をするお部屋も用意されていました。こちらは無料の野草茶です。どくだみ、はとむぎ、熊笹などを煎じたものみたいです。どんな味なんでしょうかと、飲んでみました。
これ、美味しいですよ。薬臭くはありません。健康にも良さそうですが、自家製とのことで売ってはいない?ようです。
さて、庭を見て神田家から離れたいと思います。
合掌造りの屋根の葺き替え
屋根の葺き替えをしている合掌造りがありました。旧寺田家住宅となっており、合掌交流施設第二期工事となっていましたので、廃屋を整備して観光施設に作り直している感じです。
工事屋さんですね。手慣れた感じです。白川郷の建設屋さんは茅葺きの屋根もするんですね。
白川郷の観光案内
さて、白川郷で宿泊なら、世界遺産の合掌造りに泊まれる民宿がいくつかあります。もちろん設備は整っていませんが、いろりを囲んでの食事も楽しいですよ。
他のお奨めは、近くで設備の整ったホテル、旅館、温泉宿が多い、飛騨高山地域へ
〒501-5627
岐阜県大野郡白川村荻町 → 地図
白川郷観光協会
〒501-5627
岐阜県大野郡白川村荻町2495-3
TEL 05769-6-1013
FAX 05769-6-1716
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