湯の山温泉は、御在所岳の麓に位置する温泉で、御在所岳の観光基地にもなっています。718年(養老2年)からある古湯で、鹿が傷を癒していたことから、鹿の湯とも言われ、川の両側を中心にひっそりとした静かな温泉街を形作っています。
何度か温泉が枯渇し、また温泉客が遠のいた時期などがありましたが、名古屋、関西の奥座敷として、また避暑地として、静かな山間の温泉にしては設備の整った大きな宿泊施設もあります。また、都市近郊でもあるため、日帰り温泉にも力を入れていて、多くのところで日帰り入浴が可能になっています。
ちょっとした行楽やのんびりとした癒やし旅などにも最適です。
大石公園
まずは大石公園に行ってみましょうか。湯の山温泉の中心を流れる三滝川にある河川公園です。
大石公園は温泉街を川に沿って登っていくとあります。有料駐車場もありますが、閑散期なら道路端に少しなら駐車できます。川遊びなども楽しそうな所です。
水は綺麗で夏でも冷たく、水深は膝下ですので、足を晒していると気持ちよく、眺めているだけでも癒されます。湯の山温泉に来たときはぜひ訪れて下さい。
この人が上に乗ってくつろいでいる大石が、「湯の山の大石」で推定重量800トン、川の中に転がっている石としては三重県で最大、そして、日本一大きな御影石です。大石内蔵助が訪れた時に思わず佇んでしまったと言う逸話で、自分と同じ名前の大石が気に入っていたと言われています。
湯の山温泉 グリーンホテル
湯の山温泉では、今回グリーンホテルに宿泊しました。
外観は少し古いですが、わりと設備の整った大きなホテルです。このホテルを選択した理由は、敷地内に4つの源泉を持っていて、そのうちの二つ、第三と第四の源泉を楽しめるからなんです。ちなみに敷地内に二種類の源泉があるのは日本でも有数だそうです。
フロントです。フロントが二つに分かれていますが、ここは日帰り温泉にも力を入れていて、右側は日帰り入浴の受け付けようです。
ゆらんの2012-2013 の総合温泉ランキング(点数=良かった+おもてなし-改善)で、全応募者で2位、温泉横綱が選ぶ総合ランキングで3位です。訪れた時にランキングのポスターがあちこちに貼ってありました。
温泉やおもてなしには期待ができそうです。また、このホテルは、バリアフリーの車椅子可で、車椅子の貸し出し(数に限りあり)も行っています。
客室やホテル内はまあ普通。写真は洋室ですが、和洋室や和室も充実しています。
温泉に向かうスロープ状の廊下です。客室から温泉まではわりとありますね。
4号源泉を使用した内風呂(ひすいの湯)です。内風呂は広々としていて、総ガラス張りで開放的です。一部循環ですが、けっこうな量のお湯が流失していますので、掛け流し度は高いですね。
ややヌルヌル感があり、少し黄色く着色しています。窓の外は日本庭園で、そこには庭園露天風呂があるはずですが、その前に、、
こちらは内風呂の一角にある、3号源泉を利用した源泉風呂です。完全掛け流しで、源泉温度が45.9度ですので、冷め気味でも、少し熱いですよ。色は湯船が茶色く変色してよく分かりませんが、ちょっと茶褐色かな。白っぽい湯の花が待っています。うーん、たしかに源泉です。
庭園露天風呂の入り口にある、飲める温泉 みどりの源泉水です。これは何号源泉はわかりませんが、温泉飲み場です。一日に備え付けの紙コップ二杯までと書いてありますね。
庭園に出たすぐにある癒やしの湯です。3号泉を無加温、無加水、掛け流しで使っています。源泉温度が高いのですが、露天風呂に使うと、少し冷えてちょうど良い感じになりますね。
ほんの少し茶色系です。しかしまあ、庭園の中でお湯につかり、ほんと癒されますよ。湯の花も舞っています。
それではもう一つの露天風呂、なごみの湯に行ってみましょう。
距離的に十数メートルから、二十メートルくらいある感じですね。階段状ですし、足の悪い方は、ちょっときついかもしれません。しかし、散策しながらお風呂からお風呂。
癒やしの湯からあふれ出た、掛け流しのお湯が石畳の横を流れています。感じが良いですね。
なごみの湯が見えてきました。こちらの露天風呂は大きいですね。
なごみの湯は、3号源泉を使用して、一部循環、加温で使用されています。
源泉掛け流しは、室内の源泉風呂と露天風呂の癒やしの湯になりますが、その他のお風呂もあふれ出るお湯が多くて、循環と掛け流し併用です。
庭園露天風呂は樹木の数が多くて、桜の時期やツツジ、紅葉の時期など、非常に楽しめると思います。ゆらんのランキングで評価が高いのが分かりますね。
湯の山温泉の観光案内
御在所岳への行楽基地、保養、避暑等、家族連れやグループなど、どなたへもお奨めできます。ただし、歓楽的な要素はないので、団体旅行には向かないのかも知れません。
湯の山温泉協会
〒510-1233
三重県三重郡菰野町菰野8522 → 地図 →HP
TEL:059-392-2115 FAX:059-392-2117
泉質 アルカリ性ラジウム泉 アルカリ性単純温泉
宿泊は → 湯の山温泉の宿
記事で紹介の宿は → 新湯の山温泉グリーンホテル
ロープウェイの駅に近いのは → 湯の山温泉 ホテル湯の本
大石公園に近いのは → オテル・ド・マロニエ 湯の山温泉、湯の山温泉 四季亭 三峯園、湯の山温泉 渓流の宿 観光旅館 蔵之助など。
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