二条城

歴史の中で二条城という名の城はいくつもありますが、現在の二条城は、徳川家康が作った城です。世界遺産の京都の文化財として登録されています。

将軍宣下(しょうぐんせんげ)の祝賀が行われ、後の世に徳川慶喜の大政奉還がこの城で行われました。徳川幕府の始まりと終わり、一つの時代を作ってきた城です。

平地にある平城で、京都の守護陣地ではありましたが、どちらかと言うと、政治の場や権勢の誇示などが目的だったと思います。政治的な意味で言えば、京都御所に対して二条城、朝廷と将軍家の対比です。ある意味、幕府によって朝廷を見張る、あるいは無言の力を見せつける、そんな隠れた意図があったのではないでしょうか。

そんな事を考えながら、二条城に行ってみましょう。以前は本丸に五層のタワーのような高い天守閣がありましたが、現在は焼失しています。

二条城

東大手門です。いくつも門がありますが、駐車場に近いのはこの門です。

平成23年度から工期20年間の予定で本格的な修復工事が行われていますので、門の向こうに工事のようすが見えます。たしか唐門の修復中だったと思います。

この修復工事ですが、予算が足りず、寄付が集まらず、かなり厳しい状況だそうです。何でもイベントなどへ二条城の一部を有料で貸し出すなどという苦肉の資金作りも行われているようです。

平成23年度から工期20年間の予定で

石垣です。やはり城ですが、普通の城より綺麗に積んであると思います。石段もそうです。見た目も重視されていたようです。宮殿としての要素が強かったと思います。

 

二条城

二の丸御殿の車寄せです。牛車で入れるように玄関が広くなっています。とにかく豪華です。面会などで訪れた人をまず圧倒しようという意図が感じられます。はやり政治目的の城です。二の丸御殿は部屋数33、畳800畳、工芸の粋を尽くした豪華絢爛さと、壮大さです。まさに圧倒されます。

内部は撮影禁止になっていますので、お見せできませんが、細工物ひとつひとつをとっても手抜きなし、俗な言い方ですが、莫大なお金が掛かっているなあという感じです。ふすま絵などだけで無く、天井や細部など、ゆっくりとご覧ください。

二条城

二の丸御殿の大広間付近を外から見た風景です。

 

二条城

こちらは本丸御殿の玄関です。

本丸御殿は二の丸御殿と同じぐらいの規模でしたが、二度焼失し、現在の本丸御殿は、京都御苑にあった旧桂宮邸の御殿を、明治26年から27年にかけて移築したものです。

本丸御殿 二条城

本丸御殿と本丸庭園の一部です。強度問題のため、現在は御殿内部は一般公開されていません。宮御殿として完全な形で残っている唯一のものだけに残念です。

 

二条城庭園

前後しますが、二の丸庭園です。国の特別名勝の指定を受けています。

 

二条城

二条城と所司代との連絡用として使われていた鐘です。今は、二の丸御殿から庭園へと向う途中に置かれています。幕末は、薩長軍の動静を朝廷に知らせるためにも使われたようです。

二条城の観光

二条城は二の丸御殿を見るだけでも価値があります。徳川幕府の始まりと終わり、その時代を感じて下さい。

二条城の隣には、神泉苑があります。時間が許せば訪れると良いかも知れません。

 

〒604-8301 京都市中京区二条通堀川西入二条城町541 → 地図

TEL 075-841-0096 FAX 075-802-6181

開城時間・料金

午前8時45分~午後4時(閉城 午後5時)
※二の丸御殿観覧時間 午前9時~午後4時

一般 600円 中学生・高校生 350円 小学生 200円

定休日

年末年始 12月26日~1月4日
毎年12月・1月・7月・8月の毎週火曜日
※ただし当該日が休日の場合は,その翌日を休城日とします。

宿泊は → 京都の宿

じゃらんの方は、こちら