トロッコ列車から、保津川下り

京都、保津川下りは世界的にも有名な川下りで、16㎞の距離を遊覧船で下るのは、日本でも最長の川下りとなります。
この川下りは、慶長11年3月、京都の豪商であった角倉了以が保津川を開削し、物資輸送のために水路を整えたことから始まります。以来、400年以上の歴史があります。

明治以降は、観光のための川下りになって、今でも年間30万人ほどが訪れています。さて、そんな川下りを体験してみましょう。
しかし、この保津峡の景勝の観光は、保津川下りの他に、トロッコ列車を使うと言う方法もあります。

川下りとトロッコ列車の組み合わせ方

もちろん、川下りとトロッコ列車の両方を体験してみないと、つまらないですよね。そうですよね?
と、言うわけで、保津川下りと、トロッコ列車の旅を組み合わせることにしましょうか。

川下りはもちろん下流に一方向です。亀岡市から、京都市嵐山です。
トロッコ列車は両方向ですので、川下りで嵐山に下る、トロッコ列車で川を亀岡に上るという方法になりますね。

電車で観光をする場合は、ほとんどの方が、京都駅から嵐山に行き、嵐山から、トロッコ列車で亀岡へ、それから川下りで嵐山に戻り、また京都駅へ帰るというコースになるものと思います。

車で観光をする場合は、選択肢があります。

  • 亀岡の川下り乗船場に駐車して、嵐山まで川を下り、トロッコ列車で車を取りに亀岡に戻る。
  • 嵐山に駐車して、トロッコ列車で亀岡の乗船場に行き、川下りで嵐山に戻る。

という二通りのコースが取れます。

どちらが良いかは、それぞれです。嵐山観光を組み合わせると思いますが、宿泊地や観光の都合、その他で決めることになるものと思います。

嵐山に車を止める場合は、駅専用駐車場、天竜寺の駐車場、またはその他の一回あたり料金の駐車場へ、もしくは宿の駐車場に早めに駐めさせて貰うという方法になります。
ちなみにトロッコ嵯峨駅は、時期により500~1500円、天竜寺の駐車場は一回千円になります。
亀岡の川下りのところに駐車する場合は、川下りの無料駐車場が使えます。

亀岡にトロッコ列車で行って、川下りで嵐山に戻る場合は、川下りの最終便に注意してください。最後に川下りの乗船場に車を取りに戻る場合は、何時になっても駐車場は開いています。

トロッコ列車で、川下りのところまでは

嵐山でのトロッコ列車の乗車は、トロッコ嵯峨駅、もしくはトロッコ嵐山駅になります。嵯峨駅で乗った方が乗る距離が長くなりますのでお奨めします。また、JR線で来られた方は、嵯峨嵐山駅とトロッコ嵯峨駅が隣接していますので、便利です。

トロッコ列車の予約は、JR西日本の『電話予約サービス』などで予約が出来ますが、当日券もあります。
予約で完売になっている場合もありますが、5号車は窓ガラスがないため、当日の天候を見極めてから、始めて売り出されますので、早めに駅に行かれて、購入出来た指定席の時間帯に合わせて、嵐山観光をされるのがよろしいでしょう
また、少々ですが、立ち乗り券もあります。もちろん、予約されるのが無難ですし、ゴールディンウイークなどのトップシーズンは予約がないと不安だと思います。

万が一、トロッコ列車に乗れなかった場合、JR線で行けます。JR線のほうが歩いて川下りまで近いですので便利と言えば、便利です。

両方の行程に言えますが、トロッコ列車の亀岡の駅から、川下り乗船場までは、歩くとかなり遠いのです。そこで、いくつかの方法を取ります。

  • 歩く。そうですね。一時間弱は覚悟したほうが良いでしょう。
  • 京馬車。トロッコ亀岡駅から、川下りまで、観光馬車が出ています。大人ひとり1000円です。
  • バス、310円。
  • タクシー。嵯峨駅で予約しておくか、トロッコ亀岡駅で呼ぶ、もしくはタクシー乗り場で待つ。1400円程度
  • JR線(山陰本線)の馬堀駅まで歩く(10分)、一駅間乗車。JR線の亀岡駅下車、川下りまで歩く(10分以内)。

このいずれかになります。
京馬車とバスは、15時台のトロッコ列車でトロッコ亀岡駅に到着しないと、便が無くなっている場合もあります。

保津川下り

保津川の川下りには、ラフティングもありますが、出発場所がやや違います。

保津川下りの乗り場こちらは、保津川下りの遊覧船の乗り場です。二階に待合室や乗船券売り場、売店があります。

保津川下り、駐車場こちらは保津川下りの駐車場です。道路の高架の向こうにもあります。
ここに駐めた場合は、嵐山観光をしてから、車を取りに戻ると思いますが、遅くなっても閉鎖されることはありませんので、安心して下さい。
駐車台数は不明ですが、かなりあります。

保津川下りの舟こちらが遊覧船です。乗り場の近辺は、穏やかな流れになっています。
もちろん、船にはトイレはありませんので、乗船場で済ませておきましょう。普通で90分、水が少ない時期は、2時間ほど掛かります。

席は船頭さんが概ね指定します。救命胴衣が舟の中に置いてありますので、身につけます。冬はお座敷暖房船になります。
ベビーカーと車椅子は折りたたんで乗せることが出来ます。船頭さんと、船士が数人付き、簡単な説明がありますので、後は指示に従ってくださいね。

保津川下り前に、竿を操る方と、艪で漕ぐ方が居ます。後ろに舵を操る方がいます。途中で役割を交代されます。
軽妙な語り口で、道中は退屈しません。

保津川のラフティング途中、ラフティングの出発場所をかすめていきます。

保津川下りの鳥鳥をよく見かけました。これは何の鳥でしょう。サギ、鵜など、色々説明して頂きましたが、たぶんこれは、鵜???

他にもすっぱんが甲羅干しなどしていました。

保津川下り穏やかに進むところ、流れが急なところなど、渓谷を下っていきます。
小さな船ですが、長さは観光バスより長く、小回りが効かないので前もって予測しながらの操船が難しいそうです。

よろしければ以下の動画をご覧下さい。

さて、保津川は嵐山に近づき、桂川になります。終点近くになると、名物? 売店船が待ち構えたように近づいてきます。

売店船やって来ました。売店船です。いか焼き、みたらし、おでん、ビール、御菓子などを売っています。

売店船横付けして遊覧船を搬送します。
売店船はエンジン付きですので、遊覧船を運んでくれますので、漕がなくても済みますね。どうやら持ちつ持たれつみたいな、、、

美味しそうなので、ついつい頼みたくなります。
しかし、いか焼きなど、時間の掛かる物を搬送の最後ぐらいに頼むと、後でお渡ししますねと、売店船は放れて行ってしまいます。ちょっと、ちょっとぉ。

 

嵐山嵐山に着きました。桂川のほとりです。見ている船は、桂川の遊覧船です。

桂川桂川(保津川)です。ここまで下ると、かなり大きな雄大な川に変わりますね。

渡月橋嵐山の観光名所の1つ、渡月橋です。始めて架橋されたのが、800年代。今の橋は、欄干は木製ですが、もちろん、駆体はコンクリート製です。

渡月橋渡月橋を見て、保津川下りは終了です。

トロッコ列車の旅

これから、トロッコ列車で、保津川下りのところまで戻ります。
嵐山から出発される方は、トロッコ列車で行って、保津川下りで戻ることになりますね。説明や順序を逆にたどって下さいね。トロッコ嵯峨駅

こちらが嵯峨野観光鉄道の嵯峨野観光線のトロッコ嵯峨駅です。となりにJR嵯峨嵐山駅があります。
嵐山には他に、トロッコ嵐山駅がありますが、この嵯峨駅が始発、終着駅になります。トロッコ列車だけに乗ってみたい方は、嵯峨駅から嵐山駅に行くという手もありますが、保津峡の景観を見ないとまったくつまらないと思いますので、亀岡駅、又は保津峡駅との往復をお奨めします。

このトロッコ嵯峨駅には、SLがたくさん展示されています。
外にも展示されていますが、駅舎の中の19世紀ホール(SL喫茶)にいくつも展示されています。喫茶はセルフですので、ちょっと入って見るだけなら注文しなくてもよいのでは? 、、、喫茶店はほんの一角なので、まずよいみたいです。

トロッコ嵯峨駅SL展示迫力あります。大小、5~6車ぐらい?

SL内部こちら、珍しいSLの内部です。蒸気管でしょうか。

トロッコ列車の待ち時間をつぶすための工夫が色々してありますね。

ジオラマこちらは、京都市内のジオラマです。けっこう、ど迫力です。市内全域から見ると尺度がデフォルメしてありますが、有名な寺社もあります。
こちらは、駅内の有料施設ですが、トロッコ列車のチケットを見せると、割引きになりますよ。

トロッコ列車いよいよ、トロッコ列車が入ってきました。

トロッコ列車この車両は5号車なので、開放的になっています。正直、天気が良ければ5号車のほうが楽しいです。

ほぼ渓谷に添って走ります。SLの通っていた線路が廃線になり、その線路を利用してトロッコは走っています。
保津峡をトロッコ列車の鉄橋が5つ掛かっています。列車の線路はほぼまっすぐで川が曲がりくねっています。ですから、列車のどちら側に座っても、川が左右に入れ替わりながら、渓谷はよく見えます。進行方向に向かって右の方が少し見やすいかも知れませんけどね。

トロッコ列車から、保津川下り保津川下りの遊覧船が見えますね。写真では分かりませんが、手を振ってくれています。私が乗った船は屋根付きでしたが、屋根なしもありますね。

保津峡駅道中の保津峡駅です。後ろの吊り橋は、ドラマなどの撮影でよく使われるそうです。
保津川下りをされない方は、この駅までの往復でも良いですね。

トロッコ列車で行く保津峡保津川下りで見る保津峡と、トロッコ列車で見る保津峡は、少し趣が違って見えます。

保津峡川の幅が少し狭くなってくると、終点です。約30分程度のトロッコの旅でした。

バス停こちらは、トロッコ亀岡駅を降りて、高架になっている線路をくぐると駅の南側です。
正面がバス乗り場。レンタサイクルのお店も見えていますね。振り替えると、予約のタクシー乗り場があります。

普通のタクシー乗り場は北側にあります。京馬車の乗り場も北側です。

保津川下りとトロッコ列車、観光案内

保津川下り

保津川遊船企業組合 → HP
〒621-0005
京都府亀岡市保津町下中島2 → 地図
TEL 0771-22-5846
FAX 0771-25-1550

料金
4,100円/大人  2,700円/小人(4歳~小学生)

3月10日~11月30日
9:00/10:00/11:00/12:00/13:00/14:00/15:30
土日祝日は不定期(随時運行)

12月上旬~3月9日(暖房船)
10:00/11:30/13:00/14:30

運休
暴風雨および増水の場合、及び、12月29日~1月4日、他に点検日あり。

トロッコ列車

嵯峨野観光鉄道 → HP

嵯峨駅
〒616-8373
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺車道町 → 地図
TEL 075-861-7444
専用駐車場(1月~2月閉鎖)
京都市右京区天龍寺若宮町25-7 → 地図

料金
嵯峨駅から、亀岡、大人620円

予約(トップシーズンは、予約が無難)
JR西日本「電話予約サービス」 → HP
電話番号 0088-24-5489(通話料無料) 078-341-7903(通話料有料 「ひかり電話」はこちらから)
受付時間 8:00~22:00/年中無休

駐車場

車で来られて、嵐山に車を止めて、トロッコ列車で亀岡の乗船場に行き、川下りで戻ってくる場合の駐車場ですが、記事中で書きましたが、補足します

駅駐車場に駐めるのが無難ですが、天龍寺駐車場、京都市営嵐山駐車場などがあります。その間には「レストラン嵐山」という大型レストランがあり、1日貸し駐車場をしています。その他にも、最大料金を限定しているコインパーキングが多数あります。合わせると、かなりの収容台数です。嵐山に駐める場合でも普通は駐車場の心配はないものと思われます。なお、天竜寺の駐車場は参拝者以外でも駐められますが、17時30分頃で閉門ですので、注意してください。

料金は、概ね1日千円。高いところでも1300円程度です。

宿泊案内

嵯峨野、嵐山の宿

お奨めは、京都嵐山温泉 花伝抄

もしくは、亀岡周辺の宿

じゃらんの方は、こちら