湯涌温泉 花咲くいろは

湯涌温泉は1300年頃発見され、長らく加賀藩の湯治場として栄えました。竹下夢二が恋人と長らく暮らした事でも有名な金沢の奥座敷です。大正初期にドイツで行われた万国鉱泉博覧会では、日本の名泉として出品されています。

花咲くいろは

金沢から車で20分、知る人ぞ知る静かな温泉街でした、、、って過去形ですが、とても良い静かな温泉地であるのは間違いないのですが、最近はアニメ「花咲くいろは」のモデル、取材地になったことから、アニメファンに脚光を浴びています。

面白い対比です。では古くからの静かな温泉街の魅力がなくなったかと言えば、そうでも無い感じもします。奇妙な融合をしている感じです。

聖地巡礼とアニメファンに呼ばれ、訪れる人が多く居ます。ネット上でアニメの画面と実際の風景を対比させたブログなどが盛況です。

はい、湯涌温泉を訪れる前に一応、ネットでアニメ全編を見ました。暇と言わないで下さい。見だしたら、面白かったので。

なかなか良いアニメです。旅館の女将(母親)と折り合いが悪く家を飛び出した娘の子供、女将から言えば孫が主人公です。この孫が旅館で暮らすことになりました。このあたりの事情は、母親が新しい恋人と暮らすとか、夜逃げするとか、なんとかで、まあ邪魔だからおばあちゃんの所に行けとか、記憶が曖昧で違っているかも知れません。まあ、そんなかんじで、、、

しかし、女将は特別扱いをしません。住み込みで旅館で働きながら学校に通うことになります。女将とぶつかりながら、同じく旅館で働いている同世代の子供や人々と喧嘩し、あるいは友達になり、失敗をし、頑張ってなしとげたり、旅館で働くことに意味を見いだしていく、そんなある意味、良くあるドラマです。

そうですね。普通に実写でドラマ化しても評判になったでしょう。むしろその方が視聴率を取れたのではと思われるアニメです。「花咲くいろは」という題名は、人生を学んでいく「いろはのい」と言うようなそう言う意味を込めているのかも知れません。

書きながら、なぜ実写でなくアニメにしたんだろうと考えて見ました。設定は現代です。景観が悪いので自分たちのしめった布団も干すことを許されない、厳しくしつけられながら働きながら学校で学ぶなどなど、実写だったらちょっと重いかな、人権蹂躙だと小うるさいPTAのおばちゃんが言うかな。自らを犠牲にしてお客さまに尽くす、ある意味当たり前の事ですが、現代ではアニメでないと描けないのかも知れません。

この題材を全体的に面白く明るく描くのは、アニメが1番という判断なのでしょう。もちろん、本当に悪い人は出てきません。重くはないのです。しかし、実写だったら重く感じられる部分も出てきて、描きにくい、そんな所なのでしょう。

最後に旅館は閉鎖になるのですが、全体的に希望に満ちたアニメです。現代の旅館が抱えている色々な事情もよく分かります。

懐かしい温泉地とアニメの融合

さて、ひなびてなく、大きくなく、こじんまりした、どこか懐かしい古い温泉街、その中にアニメが融合した奇妙な調和の温泉地に行ってみましょう。

湯涌温泉 花咲くいろは

アニメのポスターが色々な所に貼ってあります。ちょっとわくわく、ちょっと恥ずかしい、いえ、楽しいです。ぼんぼり祭りのポスターがありますが、これは、アニメの中のお祭りですが、実際に再現して行われるようになりました。ひえー。

ネットでぼんぼり祭りの動画を見ましたが、アニメオタクが大群で押し寄せています。アニメオタク、もとい、花咲くいろはのファンの祭典です。とまあ、お祭りそのものは、厳粛に真面目に行われている感じを受けました。願い札を集め、火にくべて、神様に託すというような感じのものだったと思います。

 

湯涌温泉

このポスターの前の風景です。郵便局ですね。昔の郵便ポストがあります。こんな温泉街です。

では、温泉街を見ていきましょう、と言いたいのですが、

わあ、アニメの風景と同じだと思いながら、写真を撮り忘れました。騒々しくないこじんまりとした懐かしい温泉街です。ネット上にアニメオタク、もとい、花咲くいろはのファンの方々が撮った写真が転がっていますので、「湯涌温泉 花咲くいろは」で検索して見て下さい。そうそう、日帰り温泉施設や竹下夢二資料館などもあります。

 

湯涌温泉

湯涌稲荷神社です。温泉街の中程から、少し山に登った所にあります。数分ですね。

 

湯涌温泉 神社

花咲くいろはでも何回も描かれています。小さな神社で、鳥居など頭をぶつけそうです。かわいらしい神社です。右の絵馬を掛ける札掛けは、アニメ制作事務所の寄進みたいです。

 

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神社のすぐ近くにある薬師堂です。河野山開創1200年の幟があります。

 

湯涌温泉氷室

神社の近くにある、氷室小屋です。現存、また使用されている氷室は、珍しいです。氷室小屋は、後述する玉泉湖とここにあります。氷室というのは、雪や氷を貯蔵しておくところです。貯蔵して、夏に利用します。玉泉湖のほうが涼しいと言うことで後で作ったそうですので、ここは使っていないのかも知れません。

 

湯涌温泉

神社のあたりから、温泉街の雪止めを撮ったところです。降り積もった雪が崩れてくるのを防ぐものです。

 

湯涌温泉 柚小町

旅館から、温泉街を望んでいます。置いてあるのは、湯涌オリジナルの柚子小町で、柚子の果汁の入ったサイダーです。味は、美味しいです。200円ぐらいだったと思います。ラベルの絵は夢二だと思いますが、この瓶をお土産に持って帰る人が多いようです。

今回、御世話になったのは、金沢湯涌温泉 山音(やまね)です。神社のすぐ下のあたりにあります。囲炉裏端で食事が出来ますが、私は特に希望しませんでした。安めのプランでしたが素敵な料理の数々でした。やはり金沢の奥座敷ですね。

玉泉湖

では、温泉街の奥に広がっている玉泉湖のほとりに行きましょう。

玉泉湖癒されます。小さな湖、、、池です。周囲500メートル程度。数分で一周できます。ちょっとした散歩になります。
また、玉泉湖はパワースポットと見なされています。静かな気です。

湯涌 玉泉湖

小さな橋があります。あずまや橋と書いてありますね。

水芭蕉 湯涌

一番奥に水芭蕉が咲いていました。写真を撮ったのは4月頃です。

金沢湯涌江戸村

さて、車で3分ぐらいの所に「金沢湯涌江戸村」というところがありましたので、行ってみましょう。

湯涌江戸村

こんな所です。

湯涌江戸村江戸村IMGP0350

古い建物を移築してあるようです。中にも入れます。一種の博物館ですね。人はまばらです。まだまだ整備中の感じです。遊び要素があまりないので興味のない方にはつまらないかもしれませんが、ちょっとした散策に良いでしょう。

白雲楼ホテルの跡地

さて、ここで修了ですが、せっかくなので花咲くいろはの舞台になった旅館に行ってみましょう。喜翠荘という架空の旅館ですが、その場所には、かつて、白雲楼ホテルという日本屈指の豪華なホテルがありました。1999年に廃業になっています。

湯涌湯涌

 

このあたりだと思います。右の写真はプールの跡ではないでしょうか。

湯涌の温泉街から少し離れた小高い山の中腹にあります。上の方は公園になっています。

 

 

湯涌温泉データー

金沢観光の折には、金沢市内に泊まるのもよいですが、アニメファンもそうでない方も、湯涌温泉に泊まった方が楽しいと思います。どうですか。

湯涌温泉観光協会

〒920-1123
石川県金沢市湯涌町イ1番地 → 地図

TEL 076-235-1040
FAX 076-235-1233

 

宿泊は→ 湯涌温泉の宿へ

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