こちらは伊勢神宮の外宮(豊受大神宮)の別宮の月夜見宮(つきよみのみや)です。
別に内宮(皇大神宮)の別宮にも、月読宮と言う文字が違う、同じ神様を祀った神社があります。
祭神は月夜見尊(つきよみのみこと)、ちなみに月読宮の祭神は月読尊と文字が違いますが、同じ神様です。別の神様、あるいは別の性格を表しているという説もあります。
それぞれ、月の夜を見ると、月を読むの違いがありますが、夜の神様、暦や農業、女性に関係のある神様とも言われています。
月夜見宮は、月夜見尊とその荒魂の月夜見尊荒御魂(つきよみのみことあらみたま)を一つの社殿に祀り、月読宮は別々の社殿に祀っている違いがあります。
月読尊、月夜見尊は、謎の多い神様です。
同じく伊弉諾尊(いざなぎのみこと)から生み出された、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の弟神にあたり、さらにその又弟神の須佐之男命(すさのうのみこと)とともに重大な三神になりますが、ほとんど逸話が残っていません。
古事記と日本書紀で異なった記述や異説も多いですが、内宮と外宮とそれぞれに別宮があることを考えても、重要な神様には違いがありません。
神路通り
月夜見宮への参拝は、外宮の参拝後、あるいは参拝前に、外宮の駐車場にそのまま車を置いて、神路通り(かみじどおり)を歩いて行くのが普通です。
月夜見宮には数台分駐車のスペース(玉砂利)しかありませんし、神路通りも観光スポットとして有名に成っていますので、参道を歩くのをお奨めします。
こちらは外宮の域内案合図ですが、右下にあるのが、月夜見宮です。
外宮の第1駐車場と第二駐車場の間にある門をまっすぐにほぼ北に向かっているのが、神路通りです。
外宮の域内から見ています。信号機のある交差点の向こうに神路通りがあります。
この門から出てまっすぐ歩いて行って下さい。
こちらの場所に着きます。
ここが外宮の北御門(きたみかど)から月夜見宮までの参道を神路通り(かみじどおり)と呼ぶ幅4mの小径の入り口です。
少し読みにくいですが、「月よみの宮さんに至る」と書いてあるみたいです。
最後が違っているかも知れませんが、もし違っていたら教えて下さい。
中央部が色替えしてありますね。
神路通りは読んで文字通り神様が通る道です。ですから、地元の方々は真ん中は通らないようにしているそうです。
由来書きがありました。
古くより外宮の裏参道と月夜見宮とを結ぶこの道は「神の通う路」といわれています。
外宮の別宮である月夜見の宮の神様(月夜見尊)が、外宮の神様(豊受大神)のもとへ通われる道です。
神様は、夜、宮の石垣の一つに杖をあて、白馬にかえて、その馬に乗って行かれます。
夜、この道を通る人は神様に出逢わないよう畏れつゝしんで道の真ん中をさけ端を通ったと伝えられています。
宮柱立てそめしより月よみの
神の行き交う中の古道
と古歌にも詠まれています。
神宮司庁刊「伊勢神宮信仰と民話」より
月夜見宮
神路通りの突き当たりに月夜見宮があります。道路を渡りますので注意してください。
境内に入るとこのような感じです。
左側に月夜見宮宿衛屋があります。お守りや御朱印はこちらで授けて貰えます。
右側に手水場がありますね。奥の方に本殿が見えます。
本殿です。神秘的なお宮です。
左に古殿地がありますね。
お稲荷さん
木の根元にある、小さな珍しいお稲荷さんもありました。
太平洋戦争の山田空襲で焼夷弾が投下された時に、この大楠に被害が及びましたが、楠木が変わり身に成り、地域の人々はそのおかげで守られたので、感謝して祀るようになったと伝えられています。
高河原神社
境内に外宮の摂社の高河原神社(たかがわらじんじゃ)があります。
宮川の河岸段丘上の高河原である、このあたりの地域の守り神であるようです。しっかりと古殿地も持っています。
月夜見宮参拝案内
月夜見宮 → WEBページ
〒516-0072
三重県伊勢市宮後1-3-19
TEL:0596-28-2800
外宮から10分。
宿泊案内
伊勢・二見の宿へ、
鳥羽観光と組み合わせて、鳥羽の宿へ、または、志摩や賢島まで足を伸ばして、志摩・賢島の宿へ。
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