平泉寺白山神社

平泉寺白山神社(へいせんじはくさんじんじゃ)とは、神社なのかお寺なのか、まぎわらしいですが、現在は神社として存在してます。

かつてはお寺でした。6000坊の院坊を備え、僧兵8000人を抱える巨大なお寺だったこともあります。開山1300年になります。現在でも遺跡の発掘調査がされています。
明治の神仏分離令により、元々白山信仰から始まったためか、寺号を廃止し、白山神社に成りました。
しかし、地名が平泉寺町ですので、多くの白山神社と区別するために、平泉寺白山神社となります。分かりにくいですね。

平泉寺白山神社は、「白山平泉寺旧境内」として、国の史跡にも指定されています。
参道は「日本の道百選」、「歴史の道百選」、「かおり風景百選」、「美しい日本の歴史的風土百選」にも選定されています。
そして、白山国立公園は、平泉寺白山神社も含まれています。

また、美しい苔が見事で、福井の苔寺、苔宮とも呼ばれます。

すごいですね、参拝してみましょう。

平泉寺白山神社

平泉寺白山神社

そば屋さんの駐車場にも見えますが、参拝者用第1駐車場ですので、ここに駐めることが出来ます。ただし、有料です。

平泉寺白山神社

環境維持協力金300円です。投入口というところに入れます。小銭を用意して来てくださいね。
無い場合は向かいにおみやげ屋さんがありますので、お買い物して小銭を手に入れましょう。

白山平泉寺歴史探遊館まほろば

白山平泉寺歴史探遊館”まほろば”

白山平泉寺歴史探遊館”まほろば”です。参拝者用駐車場のすぐ側にあります。

ビジターセンターですね。入場無料です。様々な展示物とトイレ等があります。内部は撮影禁止でしたので、撮っていません。
訪れてご覧になって下さい。飲食も禁止ですので、あまり休憩所には成らない感じです。

参道

境内に入ると、空気感が違います。
清浄さに癒されますし、パワーを感じます。平泉寺白山神社の厳かで圧倒的な存在感を感じられます。

平泉寺白山神社

精進坂です。
名前の由来は、ここから世俗のものを持ち込むのは禁止だったからですね。

平泉寺白山神社一の鳥居

一の鳥居です。
以前、柱の両脇に柵があったはずですが、無くなっていますね。破損して撤去されたのでしょう。
柵に隙間があり、鳥居をくぐるのは神様だけと、修行僧は隙間をくぐったそうです。

平泉寺白山神社社務所

社務所です。

平泉寺白山神社社務所

無人ですね。
お金を置いてお守りなどを持っていくという事みたいです。

旧玄成院庭園

国の名勝の旧玄成院庭園への標識があります。

旧玄成院庭園

この向こうみたいです。料金は50円。面倒で行きませんでした。ちょっと後悔しています。
ちょっと、不謹慎かも知れませんが、寺社でキャッシュレスが使えないのが困ります。普段は小銭を持たない私としては、不便で仕方がありません。
余計なことでした。

平泉寺白山神社

手水場です。
水がないですね。ひしゃくもないです。蛇口と、(おそらく消毒液の)スプレーがあります。新型コロナウイルスの蔓延を受けての処置だと思われます。説明書きが欲しかったですね。

平泉寺白山神社

素敵な参道です。空気感が違いますよね。

平泉寺白山神社

八幡神社があります。

御手洗池

平泉寺白山神社御手洗池

左に御手洗池があります。

御手洗池

由来書きです。

平泉寺白山神社御手洗池

神社の説明に寄ると、『この池の中央にある岩は、影向岩と言います。泰澄大師がこの岩に向かってお参りしていると、一人の女神が現れ、「今、私は権現である」と言われました。これが神仏習合のはじまりです。
また、「私の本当の姿は、白山の頂上にある。早く登ってきなさい」と言われ、泰澄大師はその女神の導きにより白山の頂上を極めることができたそうです。
この池は昔、平清水と呼ばれており、平泉寺の名前の由来はここからきています。』、と言う事です。

お手植えの杉

こちらがご神木です。
泰澄大師お手植えです。意外に細いです。というか、千年以上にしては、細すぎますね。

平泉寺白山神社本社

平泉寺白山神社

第二の鳥居です。
形が変わっていますが、権現造の山王鳥居と言います。神仏習合を表しているようです。
日吉大社にも同じ物があり、既に比叡山の守護神としてご鎮座されていた日吉大神を「山王権現」とも言いますが、平泉寺は、比叡山延暦寺の勢力下に入った歴史がありますので、その影響ではないかと思われます。

平泉寺白山神社拝殿

拝殿です。
この独特の形状の拝殿は有名ですね。神仏習合の影響ではないでしょうか。

平泉寺白山神社拝殿

「中宮平泉寺」の額は一品天真親王が筆したものと云われるもので、神仏習合の名残が見られると言う事です。

平泉寺白山神社

拝殿の後ろに本社があります。

平泉寺白山神社本社

本社です。本殿と呼ばず、本社と呼ぶようですね。

平泉寺白山神社本社

素晴らしい彫刻です。
白木造りですが、内部は色塗られているということです。この扉は33年ごとしか開けられないということです。次は令和7年(2025年)です。

別山社・大汝社

別山社、右です。天忍穂耳尊を祀っています。

別山社・大汝社

左は大汝社、大己貴尊(大国主命)を祀っています。

白山禅定道

平泉寺白山神社白山禅定道

境内の奥へ行く道で、三宮に続いています。白山禅定道と言います。
白山への登山道にもなっていて、歴史の道百選にも選ばれています。

納経所

納経所です。昔は写経したお経を治めながら巡礼したと言う事が行われていたそうです。その時の納経所ですね。

平泉寺白山神社白山禅定道

白山禅定道の先に三宮が見えてきました。

楠木正成の供養塔

楠木公の供養塔です。
ここは昔、三ノ宮の拝殿があったところで、楠木公の甥の恵秀律師が拝殿で行をしていると、正成が鎧甲の武者姿であらわれました。
不思議に思って調べてみると、現れた日に、正成が湊川で戦死していたことがわかりました。
そこでここに石塔を建てて供養したということです。

三宮

三ノ宮です。安産の神様の栲幡千々姫尊をお祀りしています。

平泉寺白山神社白山禅定道

白山禅定道平泉寺登拝口と書いてあります。
釼の宮への参道が続いているはずです。また、白山への登山道です。

白山禅定道

う~ん。
まあ、熊には勝てませんよね。何やら注意書きも書いてあります。

白山禅定道

柵の向こうには、釼の宮への立て札もありますね。
しかし、この奧へは、一応、断念です。

史跡

史跡へ

史跡の発掘現場のさわりをみたいと思いました。見学の案内の立て札が続いています。

史跡へ

それほど遠くはありませんが、この辺りはすべて史跡の発掘現場だと思われます。

史跡のトイレ

見学者用の、あるいは発掘者用のトイレみたいです。

石垣

この辺りの石垣もすべて史跡のはずです。

史跡発掘現場

史跡発掘現場です。

史跡発掘現場

坊院の門と土塀が一カ所だけ復元されています。しかし、史跡の発掘は全体の1%しか終わっていないようです。
まだまだ史跡の発掘現場の見学コースは続きます。さわりまでも来ていませんが、新たな様々な発見があることを念じて、境内の散策に戻ります。
興味のある方は、当時の石畳の道なども続くようですので、訪れてみることをお奨めします。

境内散策

開山社

開山社です。
ご開山した泰澄大師を祀っているようです。

平泉寺白山神社

苔むした境内です。

平泉寺白山神社境内

貴船神社と、今宮神社です。
平泉寺白山神社境内

様々な摂社が点在します。

平泉寺白山神社境内

いやあ、苔だらけですね。

平泉寺白山神社境内

苔です。なんと言う事もない写真ですが、苔を撮っておきます。是非、また訪れたいと思いました。

平泉寺白山神社の参拝案内

平泉寺白山神社 → WEBサイト
〒911-0822
福井県勝山市平泉寺町56-63
TEL:0779-88-1591

拝観:無料、24時間
駐車場:環境整備協力金300円

スマートフォン用「平泉寺お散歩ナビ」があります。

白山平泉寺歴史探遊館まほろば → WEBサイト
〒911-0822
福井県勝山市平泉寺町66−2−12
TEL:0779-87-6001
営業時間:9:00~17:00
休館日:年始年末

宿泊案内

勝山・大野・永平寺周辺の宿へ、
または福井市周辺の宿、もしくは、越前・鯖江・武生周辺の宿へ、

あるいは、岐阜県側の郡上八幡・関・美濃周辺の宿へ。

お奨めは、あわら温泉の宿へ。

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