御嶽山は、岐阜県と長野県の間にある標高3067メートルの火山です。
以前、日本での火山の種類は死火山、休火山、活火山と分けて定義されていましたが、1979年に死火山とされてきた御嶽山で、5000年ぶりの噴火があり、依頼、死火山、休火山と言う言葉は、みごと消滅してしまいました。
まさか火山が生き返ったなんて、学問的に言い訳できませんよね。そういうわけで全部の火山が、活火山として生まれかわりました。めでたし、めでたし。御嶽山のお陰です。
御嶽山は日本のほぼ中心にあり、これより西で1番高い山で、山岳神道の信仰の山です。いわば修行の山でした。今では登山客や観光客の方が圧倒的に多いのですが、それでもなお、白装束に身を包んだ方々と時々出会います。現代でも信仰と修行が息づいている数少ない山で聖地です。
そんなパワーを感じながら、御嶽山の素晴らしい自然に出会いに行きませんか。
御嶽山は独立峰で御嶽山系を形成していますが、本来であれば国立公園になって当然の山です。指定当時、林業が盛んで反対運動もあり、国立公園や国定公園の指定を免れたという歴史があります。
また、岐阜県側の御嶽山と、長野県側の御嶽山は、少し感じが違うように思います。長野県側のほうが観光地化されていて、岐阜県側の方が少し素朴な感じです。
今回、長野県側から、御岳ロープウェイに乗って、御嶽山中腹、標高2150mまで行ってみましょう。なお、夏以外は少し寒いかも知れませんので、何か羽織るものをお忘れ無く。(冬期営業中止、11月中旬ごろから、5月中旬ごろまで)
御岳ロープウェイの山麓駅のセンターハウスです。手前は駐車場ですが、1500台収容の大駐車場です。もちろん、無料です。センターハウスは1階はお土産屋さん、2階はレストランになっています。
御嶽山とロープウェイはこんな感じです。
お花畑があり、綺麗です。冬はスキー場としても使われるようですね。
お花畑の隣に乗り場があります。
いよいよ、ロープウェイに乗って御嶽山に登ります。
しばらくこんな感じの所をなだらかに進んでいきます。
少しずつ山らしくなってきました。なんだか、霧が出てきています。
ほとんど霧に隠れていますが、行く手に見えるのは、最高点の剣ヶ峰です。
霧の中を進むロープウェイです。雨は大丈夫でしょうか。
霧の中の 山頂駅(飯森高原駅)です。
こちらが、最高点の剣ヶ峰です。霧がかかっていてすべてが見えません。
あたりは素晴らしい自然と、涼しさです。さて、 山頂駅(飯森高原駅)の周辺と、登山道を少しだけ散策してみませんか。
周辺は、こんな感じです。ここはだいたい7合目あたりでしょうか。強風などによりロープウェイは運休することがあり、その場合は6合目まで降りて、臨時の山岳バスで地上に送って貰えるそうですので、安心して下さい。でも、、、
はい、ロープウェイに乗り遅れた場合は、安心できません。
薬植園というところがあります。御嶽山は薬草の宝庫なのです。ちらりと行ってみましょう。
たいへん貴重な植物なので、手を触れないように鑑賞くださいとのことです。うーん、私にはそこらあたりの普通の草木にしか見えません。
御嶽山には、名物の百草丸という薬があります。ずいぶん古くからのものみたいですが、ちゃんと医薬品として認定されています。
主に胃腸、二日酔いなどが効能ですが、ひとにより何でも取りあえず百草丸を飲んでいるって人もいます。第2種医薬品なので、普通にどこのお土産屋さんでも売っていると思います。少し苦いですが、なかなか効くと思います。
あちらに山岳信仰の御嶽社があります。御嶽神社は、御嶽信仰の御嶽太紳を祀っています。御嶽神社は御岳山中に奥宮本宮など数多く存在します。お参りしましょうか。
山中にしては立派な神社です。山頂にはもっと大きなものがあります。さすがに信仰の山です。
現在の御嶽山は、観光客や登山者だらけですが、あくまで信仰の山です。それなりの敬意を払うことが大切かも知れません。
さて、登山道を散策してみましょうか。少しだけなら、登山装備も要りません。
登山道の入り口近辺の散策路です。少し足を伸ばすと山荘(山小屋)の1つに行き着けますので、そこまで行ってみましょうか。
素晴らしい散歩道です。空気が美味しく、樹木がかぐわしい香りを放っています。途中までなら、登山装備も要りませんし、歩くのも楽です。少し向こうの山荘までは、こんな感じの道です。
覚明行場山荘です。営業は夏季だけでしょうか。
小さなショーケースです。名物のちからもちと、ビールの案内です。他に軽食(そば、カレーライス程度)もあります。山頂駅(飯森高原駅)にもレストランがあり、それなりのものがありますが、山荘での食事は最高かも知れません。
山荘の近くの覚明行者の行場跡の覚明社です。山岳信仰が息づいています。
近くにある行場のひとつみたいです。
さて、7合目を後にして、ロープウェイの駅にもどり、地上に戻りましょうか。名残惜しいです。
御嶽山の周りには、数々の温泉地、日帰り温泉施設があります。御嶽山は独立峰なので山の周辺道を回って、長野県側から岐阜県側に行くのも大変ではありません。
御嶽山観光案内
御岳ロープウェイ → WEBサイト
〒397-0101
長野県木曽郡木曽町三岳1
TEL 0264-46-2525
FAX 0264-46-2496
宿泊案内
ロープウエイ側の木曽周辺の宿へ。
反対側に廻る場合は、岐阜県側の下呂温泉・濁河温泉周辺の宿へ。
また御嶽山が噴火しましたね。