大須の街角

大須を名古屋でもっとも魅力的な街と考える人が多いかも知れません。

大須観音とともに発展した門前町という位置づけになるかと思いますが、少しばかり性格が違います。

浅草と秋葉原とアメ横を合わせたような街と言ったら意味不明でしょうか。古い街と若者の街とオタク文化の街と言えば良いでしょうか。

名古屋では、昔から新しいものは大須で始まっていたようです。

演芸場、劇場、映画館、喫茶店などすべて大須が名古屋で最初です。最近では、パソコンショップやメイド喫茶などでしょうか。つまり大須で成功すれば、名古屋で成功しますし、大須以外で新しいものを始めても駄目ということですね。

古いものと新しいもの、お年寄りと若者、あらゆるものが渾然一体になった不思議な街です。

この大須を1978年から町おこしで行われている大道町人祭とともに紹介します。

大須観音

大須を語るに大須観音を避けては通れません。真言宗智山派の別格本山で北野山真福寺宝生院が正式名称です。日本三大観音の1つ、聖観音を奉ります。

国宝、重要文化財なども多く、挙げればきりがないほどで、15000冊の古文書の蔵書(真福寺文庫)を所有します。古事記の現存するもっとも古い写本(国宝)もその中にあります。

 

大須観音仁王門

こちらが仁王門です。境内に入ってみましょう。

大須観音境内

境内に人が多いですが、大須大道町人祭が行われているからです。

縁日や年始年末などの祭礼を除けば、普段はここまでは多くありません。だぶん、鳩のほうが多いです。ちなみに縁日は毎月18日です。

大須観音

本堂ですね。今までに二回焼けていますので、コンクリート製になっています。

大須観音の提灯

本堂前の大提灯です。

大須観音

大須観音の本堂内です。合掌。

からくり人形

こちらは境内にあるからくり人形です。日に5回の上演がありますが、撮影時は作動時間外でした。

大須の街並み

大須商店街は、アーケードに覆われた数々の通りから出来ています。

主立った通りは、仁王門通、新天地通、万松寺通、東仁王門通、門前町通、大須観音通、大須本通、赤門通などです。店舗や施設の総数は1200以上に及び、いつも人通りが絶えることはありません。

アメ横ビルなどを始めとする電気街や飲食店はもちろん、和菓子店、洋菓子店、洋品店、雑貨店、古着店、古書店、スタジオ、ライブハウス、パソコンショップ、スーパーなど、定番のお店から、ここにしかない店まで、雑多なお店がひしめき合っています。

小さな路地の裏通りに入っても、色々なお店があり、賑わいがあります。商店街が廃れていく日本にあって、さらに発展している希有な例であり、全国の商店街からの視察や見学も絶えることがないようです。

すべてを紹介することは出来ませんが、かいつまんで街の様子をご覧に入れます。

大須301ビル

最初は門前町らしからぬビルからですが、大須301ビルの龍です。

 

万松寺ビル

こちらはその隣の万松寺ビルです。お寺の名前になっていますが、もちろんお寺さん所有です。そして、このビルには、、、

 

万松寺参道

参道を自転車での通行は固くお断りしますと、書いてありますよね。そうなんです。このビルの中が万松寺の参道です。

 

万松寺参道

万松寺の参道です。ビルの中の通路が参道、あるいはビルを突っ切って参道が延びているのは、日本ではここだけではないでしょうか? もちろん、このビルはお寺の所有ですので、境内とも言えるのでしょうね。

 

万松寺

万松寺

ここが万松寺です。ビルを突っ切って、商店街の通路をまたいだ所にあります。

万松寺は、曹洞宗のお寺で織田家の菩提寺です。

 

万松寺本堂

万松寺の本堂です。写真の真ん中にある扉らしきものは、からくり人形の扉です。からくり人形は万松寺の名物で日に何回か作動します。

 

万松寺通り

ここは万松寺通商店街のアーケードの入り口です。

 

万松寺通り

万松寺通です。

東仁王門通り

ここは東仁王門通です。大道町人祭が行われていますので、おいらん道中のおいらん宿が置かれています。

大須の通りの数は多く、羅列すると切りがありませんので、記載無しでお店の写真や街角の写真を載せます。格安弁当から、コスプレ衣装まで。

クリックして拡大して見て下さいね。

大道町人祭

大須大道町人祭は、楽しいお祭りです。

毎年、10月の中旬ぐらいの土日に行われますが、同じ時期に行われる名古屋祭りより、見どころがあると思いますね。

大須の街のあちこちの広場、空き地や通りなどに大道芸人が一同にそろい、数々の大道芸を見せてくれます。大道町人祭の様子を写真でご覧下さい。もちろん、ほんの一部です。

あっ、投げ銭は、実際に見に行ったときにお願いしますね。

がまの油売り

コイン駐車場の一角では、昔からの大道芸の定番、がまの油売り(石原耕氏)が披露されていました。

 

アコーディオン

同じ場所で、アコる・デ・ノンノン氏のアコーディオン演奏です。もちろん大道芸の十八番のお客さん参加パフォーマンスですね。

 

大道プロレス

大須観音境内での特設リングで、東海プロレスの大道プロレスです。笑わせて貰えます。

 

家相見

こちらは家相見の方ですね。

 

けん玉師

けん玉師の伊藤佑介氏のけん玉芸です。

写真が少し流れていますが、けん玉のけん(剣)の上に、又けん(剣)を載せて回転させて玉も載せていますね。

 

ロービング

ロービングです。SINJI as BIONIC SATAN氏です。中で操っていますが、良くこけないですね。

 

似顔絵

愉快で毒舌いっぱいの歌う似顔絵エンターテインメントの桜小路富士丸氏です。お客さんを巻き込んで笑わせて頂けます。

 

金粉ショー

大駱駝艦の金粉ショウです。

いやあ、この写真って、ここに載せても良いのでしょうかと、心配になるぐらいの露出度です。もっとも、白昼堂々、路上で行っているショウですので、問題ないでしょう。おまわりさんも警備に大変そうでしたが、金粉を塗っていれば公認なんですね。

と言うことで、もう一つ写真を載せておきますね。

金粉ショー

口から炎を吐いています。すごい迫力ですよ。このショウは大須大道町人祭の中でも大人気で、人だかりもまたすごいです。夜の大須観音境内での演技は、もっと大迫力だそうです。

お子さんも女性の方もたくさん見学されていますが、カメラ片手の男性陣は多いです > 人のことは言えない。

おいらん道中

一般公募でおいらんを募り、おいらん道中があります。

おいらん道中

こちらも大道町人祭の名物になってきています。町人祭を見ていれば、どこかで出会うと思いますよ。このおいらんは、外国の方みたいですね。

大須の観光データ

大須は誰にでも楽しい街です。お年寄りの方、若い方、外国人、そして、オタク?で、ごった返しています。栄や名駅の繁華街に行くより楽しいですよ。

駐車場、各有料駐車場、約2000台。

最寄り駅、地下鉄名城線の上前津、又は地下鉄鶴舞線の大須観音駅。

愛知県名古屋市中区大須  → 地図

大須近辺の宿泊案内

縁日・お祭り

毎月18日

大須観音縁日、 骨董市(大須観音境内等)、 長命甘酒接待(3時より大須観音)

毎月28日

身代わり餅つき接待(万松寺)、 骨董市(大須観音境内等)、みょうおんさん縁日(大光院・赤門明王殿)、 赤門28寄席・海演隊(赤門通)

2月3日

節分会(大須観音・万松寺等)、 節分宝船行列(栄~万松寺~大須観音)

5月第二日曜日

馬の塔 子どもみこし(大須観音他)

7月下旬~8月上旬の土日

夏祭り 盆踊り(大須観音) サンバパレード、その他パレード(各所) ライブ・イベント(大須観音・万松寺・ふれあい広場) 花火

8月下旬

にっぽんど真ん中祭り(大須観音が会場の1つ)

夏頃

世界コスプレサミット(パレート会場の1つ)

10月中旬ごろの土日

大須大道町人祭(全域)

宿泊

宿泊は → 名古屋市内の宿へ

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