上げ馬神事の坂

「お伊勢参らばお多度もかけよ、お多度かけねば片参り」と謡われていた神社が、多度大社です。

天照大神の第三子の天津彦根命(あまつひこねのみこと・古事記記載は天津日子根命)を祀っています。古くは多度山全体がご神体でしたが、5世紀頃現在地に社が建てられました。

上げ馬神事が執り行われている神社として有名ですよね。多度大社には人の願いを神に届ける白馬伝説があり、上げ馬神事は人馬が坂道を駆け上ることで、その様を表しているのでしょうか。

では、参拝に行ってみましょう。

多度大社の大鳥居

多度大社鳥居

多度大社へ向かう道路上にある鳥居です。大きな鳥居ですね。
多度大社第二の鳥居 脇道にそれて又、次の鳥居がありました。こちらも大きいですね。信仰の厚さがうかがえます。

多度観光図

こちらは多度大社の駐車場にあった多度町観光図です。
左のほうに多度大社と多度峡が載っていますが、他にも多度山上公園など見どころがありそうですね。

上げ馬神事の坂道

多度大社入り口

ここが多度大社入り口です。駐車場側から撮っています。上げ馬神事では、この道をまっすぐに駆けて正面の坂を駆け上がります。

上げ馬神事の坂

けっこう、急激な坂です。進むほどどんどん急角度になっていきます。テレビで中継を見るよりすごいと思いましたね。

上げ馬神事の坂

坂の最後に土手というか、ほとんど壁がありますね。馬でこんな所を登るのですか~。

上げ馬神事の土手

これ、もう垂直じゃないですか。おまけに急激な坂の最後に、だめ押しです。

この写真で見るより、実物はもっとすごい感じですよ。無理でしょ、無理。率直にそう思いましたよ。でも、するんですよね。昔は死人が出たと言う事ですが、助走付けて突っ込んできて、一歩間違えば出ますよね。

近くで見れば、そうとうな迫力だと思います。いつか見てみたいですね。

多度大社の境内

多度大社境内

もちろん参拝者は石段を登るのですけど、 坂を上がった所にある境内です。正面は神楽殿で、本宮はその横の参道を登っていきます。やはり大社と名乗るだけあって、大きな神社ですね。

白馬

そして、神聖な馬がいます。白馬です。神馬です。

でも、この馬ちゃん、なかなか愛嬌があって、遊んでいると飽きません。一皿100円の人参が置いてありますが、上手にねだります。欲しいかっていうと、うんうんと、うなずきます。いやあ、神社の財政に貢献してますね。

馬は優しい生き物ですが、人参をあげる場合は、うっかり噛んでしまうことがありますので、手でやらず、手前の箱の中に入れてあげて下さいね。

それでも可愛くて、家族連れの方など、何度もあげていましたね。おまわりと言うと、ぐるりと一回りしてくれたりもするそうです。

蹄鉄のお守り

近くに、蹄鉄があります。馬の蹄鉄はお守りだそうです。何でも馬は色々なものを避けて行くので、車などに付けると事故に合わないとか、災難に遭わないとか、いろいろあるそうですよ。そういえば、西洋でも蹄鉄は縁起が良い物だとされていたような。

これは軽いので、競争馬用の蹄鉄でしょう。

休憩所

参拝者休憩所です。軽食や喫茶、また祈祷の受付所などがあります。

休憩所中はこんな感じ。綺麗でくつろげます。

結婚式場こちらは結婚式場です。

本宮への参道

手水場
手水場です。苔むした石造りで清らかな水が満ちています。回りの床とかは新しくされていますが、古くからのものの感じです。

多度大社

本宮への参道です。ここから先は犬(盲導犬除く)とタバコ禁止と書いてあります。ちょっと気になったのですが、白馬も禁止でしょうか。

まあ、自家用白馬は禁止でしょうし、白馬もっている人なんていませんよね。しょうも無いこと考えてしまいました。

多度大社本宮へ先にある階段です。結構大きな神社ですね。山の神社ですから、もっと小さいと思っていました。この先にも階段があります。

多度大社本宮へ
前の階段を上ったところです。前方の階段のほとりの社には、白馬の像が安置されています。

多度大社本宮へ

先ほどの階段を上った先に又階段です。階段が多いと思われますが、それほど大変ではありませんし、帰り道はなだらかな坂になっていますので、そちらから行けば、車椅子でも大丈夫ですよ(境内への階段も車のお祓い所への登り道がありますのでそちらから来れます)。

 多度大社本宮

多度大社本宮へ

多度本宮と書いてある門です。この向こうに社があります。

本宮

谷川の橋を渡って、左が天津彦根命を祀る本社で、右がその子である天目一箇神(あめのまひとつのかみ・製鉄の神)を祀る 一目連神社です。

多度大社本社

こちらが本社です。やや小ぶりですが格調が高い厳かな社ですね。

御供石(おそなえいし)
本社前にある御供石(おそなえいし)です。

清水

本社前にある谷川です。向こうには小さな滝も見えます。清らかで美しい清水といった感じです。

小さな滝

うーん、素晴らしい神域です。心が洗われます。清水

山の奥深くから清水が流れてきています。とても良い空間です。

さて、帰り道は左側のほうに谷川沿いに別の参道が出来ています。おそらく参拝者が増えたときに行きと帰りがわけられたものと思います。

御手洗場

途中、御手洗場らしきところがありました。

御手洗場

ここは今では帰り道と成っていますが、伊勢の五十鈴川と同じく御手洗場だと思います。やはり、瀧原宮も同じですが、ここはかなり古い神社の様式を保っている由緒ある神社だと思いますね。

御手洗場

伊勢よりも瀧原宮よりも水量はありませんが、参拝前に身を清めるために使われたと思われます。冷たい綺麗な水です。

多度観音

多度観音堂こちらは境内を東に揺るいやかな坂を下ったところにある多度観音です。車椅子の方はこの観音様のある方面から境内に入ってくると階段を上らずに来られます。

多度大社観光案内

大社

〒511-0106
三重県桑名市多度町多度1681 → 地図  → HP
TEL:0120-37-5381 0594-48-2037

上げ馬神事(多度祭)
毎年、5月4日・5日 → 公式ブログ

ちょうちん祭
8月11日・12日

流鏑馬祭
11月23日

その他の祭礼はHPを確認

駐車場

大鳥居をくぐった辺りから、大社付近の一帯までに有料、無料多数あり。
大社入り口の所には、40台の200円の有料駐車場(平日無料)。結婚式場近辺(観音堂近辺)など。

宿泊

桑名、湯の山温泉などの周辺観光と組み合わせると良いと思われます。→ 湯の山・桑名・四日市・長島など、周辺

 

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