太郎坊宮(阿賀神社)は、標高350mの赤神山(あかがみやま)の中腹にありますが、全山が聖域です。
天照皇大神の第一皇子神、正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)を祀って、約1400年前に創建されました。
以来、勝運・厄除・開運・商売繁盛に御利益があるとされ、古くから、「太郎坊さん」として信仰を集めています。社格は神社本庁の別表神社です。
巨石が乱立する赤神山全山が信仰の場で、太郎坊とは、この山と神社を守護する天狗の名前だそうです。
後に伝教大師(最澄)が太郎坊山に社殿を建てようとした時には、山奥から現れて手助けしたと言われています。最澄は天台宗の開祖ですが、宗派を超えて山岳信仰、巨石信仰の聖地で、古くから多くの修験者が修行に訪れていたようです。
現在では、パワースポットとしても有名です。修験者が参籠(さんろう、山ごもり)したような場所に簡単に訪れることが出来ると言うのは、ちょっとしたトピックですね。
さて、厳かで、霊験あらたかな阿賀神社に参拝してみましょう。赤神山を遠くから眺めただけで、特別な山と感じられます。
これが赤神山です。標高350mの岩山です。コンクリートの建物がありますが、参集殿、社務所兼結婚式場です。
中腹の神社の参道から登山道が分岐し、登山(ハイキング)も出来るようですが、全山が霊場なので、それなりの心意気で登って下さいね。
こちらは遠方から撮っていますが、やはり他の山々とは趣が違いますね。
神社の所まで登るのも大変そうですが、実はコンクリート造りの社殿の所まで車で行けます。
駐車場は麓の所にもありますので、やはり修行には参道を登っていくのをお奨めしますが、私は中腹まで車で行きました。うっ。
赤神山の案内図です。
麓の鳥居がある所に数カ所の駐車場がありますが、中腹の祈祷殿の所(コンクリートの建物の参集殿の下にも駐車場があります。
途中、成願寺の所にも駐車場があります。麓からの参道は、途中まで成願寺の参道と共通ですね。
麓で参道を見ながら、呆然としている人を横目に、この入り口の所を右に回って、中腹の駐車場に向かいましょう。
中腹の駐車場です。
ここは砂利ですが、結構な台数を駐められます。お祭り以外であれば、混雑しないでしょう。
駐車場の所にある祈祷殿です。この横を通って参道に途中から入っていきます。
参道の途中に出ます。ここから本殿へ直ぐにいけます。ただし、それでも約260段ぐらいあるようですね。ここに休憩所などがあります。
で、普通にここまで参道を歩いてくるとどうなるのでしょう。こちらです↓。
いやあ、気が遠くなってきます。麓からですと本殿まで、約740段だそうです。でも、勝運を得るためには、ここを登ってこなければ駄目ですよね。
ずるは駄目ですよね。あはは、してます。
登って来た方は、ここで休憩が取れます。お土産屋さん兼、社務所兼、休憩所です。結婚式なども行っている参集殿ということです。
お守りや御札などの授け所と、コーヒー抹茶などの喫茶などもあります。
さて、参道を途中から入ってずるいとしても、まだまだ石段は続きます。じゃあない、行きましょうか。ここからなら、あと少し。
途中に手水場(竜神舎)がありますが、手水場の横を登山道が通っています。
赤神山を登山される方は、参道をここまで登り、手水場の脇を通って行くことになります。神域なのでゴミは持ち帰るように、本殿のある南側の岩の頂上には登らないようにという注意書きがあります。信仰の山ですからね。
この竜神舎には、昭和45年、1mぐらいの白蛇が現れたことがあるらしく、霊水として持ち帰る人もいるようです。ちなみに飲めるようです。
さて、登山道へは向かわず、参道を進みます。かなり狭くなってきますが、昔からの参道でしょうか。
商売繁盛の根上りのご神木ということです。どうも根上りを値上がりに掛けているようですね。
源義経が源氏の再興を祈願に訪れた時に、腰を掛けた岩と言う事です。鞍馬山を下りて、奥羽に向かう途中の話だそうです。
いよいよ本殿に近づきますが、その前に、夫婦岩というところがあります。
切り立った岩の間を歩いて行きます。左の小さめの岩が女岩で、右の大きめの岩が男岩だそうですが、巾80㎝、高さ12m、どちらも大きくそびえ立っていますね。
この岩は神様によって押し開かれたと伝わっていますが、本当に割れたように見えます。
良い心の持ち主が願を掛けて岩の間を通ると願いが叶い、悪い心の持ち主が岩を通ると、挟まれて押しつぶされてしまうと言う事です。つまり、、、
私、大丈夫でしょうか。。。
上を見るとこんな感じです。押しつぶされそうですね。こここそがパワースポットと言われています。パワーを感じますね。
しゃあない、思い切って通ってみます。ええと、願い事は、、、どうか、押しつぶされませんように。。。
、、、大丈夫だったようです。
こちらが本殿、勝運授福の神、正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊をお祭りしています。
スポーツ選手や経済人など、勝つと言うこと、勝負事に関する方々のお参りが多いようです。何かの大会出場のクラブ活動の学生さんの参拝も多いようですね。
この本殿は、古い版図にも同じ形で画かれ、古くから変わっていないようです。
こちらは本殿から景色です。見晴らしも良いです、素晴らしいです。
本殿の辺りから、後ろの巨石を撮っています。登山道の注意にあったのは、この巨石の上には登るなと言う事ですね。
さて、参道を別の方向に降りていきます。今登って来たのが表坂、こちらが裏坂です。こちらを降りていくと、参集殿のところに戻ります。
途中にも神社や七福神の像があります。
山の中腹を進んでいて景色が良いですね。
道はどん詰まりになりますので、最後の祠(紫微社)の所から引き返すことになりますが、ちょっとした散策に良いですよ。
このお百度道には、いくつかの祠がありますが、こちらは奉納された天狗像です。太郎坊でしょうか。
こちらにも御手洗場の御霊水があります。白蛇が現れたと言うのは、こちらでしょうか。まず表坂のほうだと思います。
勝魂神社とさざれ石です。境内社だと思いますが、いかにも勝負運の神社ですね。
なかなか、すごかったですよ。穴場度も満点ですが、メジャー度も満点です。
鞍馬の天狗殿は次郎、ここの天狗は太郎で兄にあたります。
仏教、神道を問わず、修行の場であった歴史があって、宗派を問わず勝運の願を掛けをされていて、今日ではパワースポットとして知られています。
また今度、ぜひ訪れたいと思いました。そうそう、買った宝くじでも持って。うっ。
太郎坊阿賀神社観光案内
太郎坊宮(太郎坊・阿賀神社)
〒527-0091
滋賀県東近江市小脇町2247番地 → 地図 → HP
TEL.0748-23-1341
FAX.0748-25-0787
参拝24時間 年中無休
ただし、祈祷受付は、平日 10時 ~ 13時 土日祝祭日 10時 ~ 16時 (時間外は予約にて対応)
駐車場は、24時間、無料開放
太郎坊宮前駅駐車場
神田前駐車場
登山口駐車場
中腹駐車場
宿泊
この近くでお奨めの宿は、
永源寺温泉 八風の湯 宿「八風別館」、 アズイン東近江能登川駅前、 八日市ロイヤルホテル、 ベストイン八日市など。
又は周辺の湖東の宿へ
少し離れた山手側ですが、リーズナブルで部屋も広い、以前紹介した、甲賀の一軒宿、大河原温泉もお奨めです。
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