琵琶湖は日本最大の湖で、10万年以上昔から存在する古代湖の1つです。
その琵琶湖にはいくつかの島があり、二番目に大きな島が神の棲む島とも言われる竹生島(ちくぶしま)です。
竹生島弁財天(宝厳寺)は、江島弁財天(神奈川県 江島神社)、厳島弁財天(広島県 大願寺・厳島神社)と並んで、日本三大弁天のひとつに数えられていますが、最も規模が大きいことから、大弁財天と呼ばれています。
島には都久夫須麻神社(竹生島神社)と宝厳寺(西国三十三所三十番)があります。琵琶湖の名前も弁財天が持つ、琵琶の形から来ているということです。
竹生島は元々は神仏一体の聖地でしたが、明治の神仏分離令によって分離され、その時に弁財天社が竹生島神社と改名されています。
この辺りの話は複雑なのですが、厳島弁財天の大願寺と、厳島神社の関係に似ていると思います。
七福神の弁天様のことです。
弁才天は、ヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティーが、仏教に取り込まれた呼び名で、弁財天というのは、福徳財宝のご利益で知られるようになった弁天様の財運向上のご利益という面を強調した言葉になります。
また、竹生島は島全体がパワースポットとしても有名で、8つの龍脈が通っている島とも言われ、さらに世界でも類がない、未だに謎に包まれた湖底遺跡(葛籠尾崎湖底遺跡)が近くにあり、神秘的な聖地となっています。
長浜港から竹生島への航路
さあ、そんな竹生島に行ってみましょう。
竹生島への船便は、琵琶湖汽船(長浜港・今津港)、オーミマリン(彦根港・奥琵琶湖マキノグランドパークホテル桟橋・海津大崎港)などから出ています。
ただし、冬期など休航する日もあるようですので、気を付けて下さい。
琵琶湖汽船からは、長浜港~竹生島、今津港~竹生島のそれぞれの往復便と、長浜港~竹生島~今津港の琵琶湖横断便が出ています。
もちろん、車の方は港の駐車場に駐めて往復便を利用することになるでしょう。公共交通機関を利用して来られる方は、どちらかの港から琵琶湖を横断しても面白いかも知れません。
今回は、長浜港から竹生島に渡って、長浜港へ戻って来る事にしました。30分ごとに出航していました。
こちらが長浜港です。奧の建物はホテルですね。
乗ったのは、200名乗りのリオグランデだと思います。
概ね30分程度の船旅です。
出港です。
見えているのは長浜港の駐車場の一部です。
乗船券売り場の横にも駐車場がありますが、土日はすぐに一杯になって、この駐車場に駐めることになるものと思われます。
さすが日本一の湖です。琵琶湖の長手方向を眺めると向こう岸が見えません。
途中は省略しますが、竹生島が見えてきました。
そうそう、小さな小島が見えますが、昔はここに祭祀の場所があったそうです。長浜港側から訪れると見えます。
島の全景が見えていませんが、竹生島です。
全景は帰りに撮りましたので、最後まで見て下さいね~
囲われているところがありますが、一部が修復中みたいです。
竹生島は今回が初めての訪問ではありませんので、観光が出来ないところは、以前の写真を探しますので、安心してご覧下さいね~
また、財運向上の情報も、のちほど公開しますね~
竹生島上陸
上陸です。
下船するときに往復便の方に向けて、帰りの便の案内がありますが、目安であり、おそらくどの便でも良いと思います。
石碑がありますね。
琵琶湖周遊の歌の竹生島を歌った部分みたいです。「深緑 竹生島の沈影」として琵琶湖八景になっていますので、観光のために建てたと思われます。
発電機が並んでいますね。
竹生島は無人島で電機は自家発電と太陽電池しかありません。差し詰めプチ発電所といったところでしょう。
無料休憩所がありますよ。
二人の警察官の方が居ましたので、カメラを向けにくかったのですが、隣に警察官の詰め所があります。
ポストがありますね。
ここで投函すれば、竹生島の消印が頂けるのでしょうか。ちなみに集配は週に一回だと言う事ですので、お急ぎの方は島外のポストへ。
また、ポストの左の小さいほうの石柱が分かりますでしょうか。
ここは、県道竹生島線、僅か100メートルの滋賀県道319号線の起点です。うっすらと、県道竹生島線起点と読めるかと思います。
この島は重要な、また県道としての整備が必要と言うことなのでしょうか。この県道の終点は、のちほど、その場所で言及しますね。
おみやげ屋さん街です。軽食を頂けるお店もあります。県道上の商店街という感じですね。
竹生島参拝
竹生島は、港の近くに一般的な観光の施設がありますが、それ以外は都久夫須麻神社(竹生島神社)と宝厳寺になっています。
また、神も仏も同一と考える「神仏習合」の地でしたので、同じ境内に渾然としているといった感じです。
竹生島奉賛会があるみたいですが、神社とお寺を分けていないようです。
拝観券販売所がありますが、はやり神社もお寺も別々ではありません。
拝観は大人500円です。
トイレはこの右側にありますので、済ませて置きましょう(神社とお寺にもあります)。
宝厳寺本堂へ向かう165段の「祈りの階段」です。鳥居が続いていますので、やはり神仏の区別はないようです。
急な階段ですが、それほど長くはありません。
また、写真の右に神社への道と矢印がありますが、神社から参拝されると、一気に階段を上る必要はありません。
都久夫須麻神社(竹生島神社)
宝厳寺と竹生島神社は一体であり、どちらから参拝しないといけないと言う事はありません。竹生島神社から参拝することにしました。
さて、先ほど書いた県道の話題ですが、起点の石柱から、この向こう側の二番目の赤い鳥居あたりまでが県道だと言う事です。
宝厳寺とは、舟廊下で繋がっていますので、まっすぐ登って、お寺の参拝の後、舟廊下を通って神社を参拝される方が多いようです。
しかし、案内図を見ると、神社の正式な参道はこちらから入って行くようです。
参道から見た竹生島港です。
左下に竹生島神社と書いた船がありますね。定期船を使わず、神社の船を持っているようです。
他にも小さな船が停泊していますので、お寺や商店の方も同じかも知れません。
途中、黒龍堂があります。黒龍大神と黒龍姫大神とあります。
由緒書きです。修行者の守護神とのことです。
竹生島神社の境内社かと思えば、竹生島宝厳寺とあります。
社の右側に不思議な木があります。
湖から黒龍が登ってくる神木ということで、竹生島のパワースポットの1つと言われています。
国宝竹生島神社と書いてあります。ここは舟廊下の下側だと思われます。
手水場です。
この左隣に招福弁財天があります。
今回の目的地の1つがここです。
宝厳寺のご本尊は弁財天です。竹生島神社の祭神も、弁財天です。そして、この位置づけがよく分かりませんが、竹生島神社の境内社に弁財天社があります。
小判のお守りが山積みになっています。この直後に暫く人が群がり、良い写真が撮れませんでしたが、再度訪れて差し替えました。
この福小判が本当に招財に効果が有ると、一部で有名な、知る人ぞ知る話です。
多くの方が次々に授かっていましたので、けっこう有名に成りつつある話なのかも知れません。1枚2百円です(お代は近くの箱に入れるようになっています)。
また、古い小判をお返しする箱もあります。
こちらが小判です。財布に入れておくと良いようです。
白巳大神です。
狛犬の代わりに両側に蛇がいます。
天忍穂耳命(あめのおしおみのみこと)大黒様(大己貴神:おおなむちのかみ)です。
江ノ島大神と厳島大神です。
竹生島神社の本殿です。
竹生島神社のご祭神は、
- 市杵島比売命(いちきしまひめのみこと):弁財天のこと
- 宇賀福神(うがふくじん)
- 浅井比売命(あざいひめのみこと):産土神
- 龍神
本殿から、境内を眺めています。
正面が、龍神拝所(八大竜王遥拝所)、左が白巳大神です。
龍神拝所です。
かわらけ投げが出来ます。
2枚のかわらけが組になっていて、1枚に自分の名前、もう1枚に願い事を書いて投げます。
写真に見えている宮崎鳥居の中をくぐることが出来れば願いが叶うそうです。
私はお詣りするだけにしました。
宝厳寺参拝
舟廊下を観音堂(西国三十三所)に向かおうとしましたが、舟廊下と観音堂と唐門が修復中になっていました。
通れましたが、ベニア板とシートに覆われているところが多いので、以前、訪れた時の写真を公開します。
宝厳寺側から撮っています。2011年1月の撮影です。
こちらは観音堂の天井です。
観音堂も参拝だけは出来る感じで、板に囲われていました。
写真が折れず、再度、訪れて写真は撮りましたが、やはり人に覆われて良い写真がありませんでした。
唐門です。
観音堂もそうでしたが、唐門もこんな感じで通行だけ出来ます。
唐門も以前撮った写真がありますので、公開します。同じく2011年の撮影です。
国宝です。金箔などがほとんど剥がれていますが、修復できた暁には、建造当時の豪華さを取り戻していることと思います。
宝厳寺の参道の途中にある瑞祥水(ずいしょうすい)です。
竹生島の湧き水が枯渇したとき、弁財天さまが夢枕に現れて、この場所を掘ることを告げたそうです。一年を掛けて230メートル(湖底下130メートル)を掘ったところ、水が出たということです。
飲むと健康になれる名水とのことです。
参拝した方は無料で持ち帰れますので、興味のある方は、ペットボトルでも持参して下さいね。
宝厳寺の参道を途中から又登ります。ここを登れば本堂です。
宝厳寺の本堂(弁財天堂)です。
本堂で奉納する弁天様の幸せ願いダルマです。
願いを書いた紙を筒状に丸めて底部の穴に差し入れてシールして奉納します。紙とシールは用意されています。
重要文化財の石塔です。石塔で指定を受けているのは全国で7基しかないそうです。
不動明王の像です。この右近くにまだ上に登る石段があります。
三重塔へ行く石段になります。
三重塔です。
江戸時代に焼失したものを古来の工法で復元してあります。
近くにもちの木があります。
1602年(慶長7年)、豊臣秀頼の命を受け、普請奉行の片桐且元が観音堂、唐門、渡廊下を移築したときに、記念に植えたものということです。
三重塔の隣に宝物殿があります。入館は300円。
数々の国宝や国指定の重要文化財木造の「弁才天坐像」などが安置されているそうです。
私は時間が無かったので、拝観しませんでした。
さて、それでは、いくつかの島の風景を紹介して竹生島を後にしようと思います。
機会があれば又来ようと思います。皆さんも訪れてみて下さい。
長浜びわこ大仏
長浜港の海側から見て右側、1㎞ぐらいある琵琶湖大仏です。
簡単に紹介して置きますので、船便の待ち時間がありましたら、訪れてみてください。駐車場は無料。
竹生島の参拝案内
竹生島神社(都久夫須麻神社) → WEBサイト
問合せ先(別宮の場所)
〒526-0124
滋賀県長浜市早崎町1821
竹生島神社 辺津宮
TEL:0749(72)2073
FAX:0749(72)2073
竹生島 宝厳寺 → WEBサイト
長浜観光協会 → WEBサイト
TEL:0749-65-6521
FAX:0749-64-0396
琵琶湖汽船 → WEBサイト → 時刻表・料金
長浜港
〒526-0067
滋賀県長浜市港町4-17 → 長浜港地図
TEL:0749-62-3390
今津港
〒520-1621
滋賀県高島市今津町今津31 → 今津港地図
TEL:0740-22-1747
オーミマリン → WEBサイト → 時刻表・料金
近江トラベル株式会社 旅客船課
琵琶湖観光船オーミマリン
滋賀県彦根市松原町3755 → 彦根港地図
TEL:0749-22-0619
宿泊案内
竹生島は無人島で宿泊施設はありません。
宿泊は、乗船港に応じて、又は、他の琵琶湖観光に応じて勘案しましょう。
長浜・米原の宿、(長浜港)
彦根・近江八幡・守山・東近江の宿、(彦根港)
今津・湖西・高島・マキノの宿、(今津港、マキノ)
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