世界遺産富士山の構成遺産になっている三保の松原には、羽衣伝説があります。実は世界的にも有名な話になっています。
ある伯良(はくりょう)と言う名の漁師が、松原で松の枝に掛かっている美しい良い香りのする衣を見つけます。
家の家宝にしようと持ち帰ろうとすると、「私は天女です。その着物がないと天に帰れません。返してください」というようなことを木の陰に立つ美しい乙女が言います。
嘆く様を見て、返す決心をしますが、「返す代わりに天女の舞を踊って下さい」と言いました。
すると、まず羽衣を返して下さい、それが無いと舞うことが出来ません」と天女は言います。
ふと伯良は、返してしまうと舞を舞うことなく天に返ってしまうのではないか、と疑いました。
天女は言います。「嘘や疑いは人の世界にあるもので、天にはありません」
伯良は恥ずかしくなり、羽衣を返します。
天女は美しい舞を舞いながら、ふわりふわりと天に昇っていきました。
辺りには心地よい香りと、笛や太鼓の音色が鳴っていました。
これに類する話は日本各地やアジアにあり、西洋にも似た話があります。羽衣を隠して天女と結婚する話になっていたりもします。
能を愛したフランスの舞踏家エレーヌ・ジュグラリスは、この能の「羽衣」の演目をとても気に入って、自分でも研究します。
やがてパリの舞台などで披露します。その羽衣伝説の神秘性が世界の多くの人々を魅了する事になりました。
海から三保の松原を
三保の松原を散策する前に、海から見てみようと思いました。
エスパルスドリームプラザの奧に遊覧船の乗り場があります。
実は始めは間違えて近くのフェリー乗り場に行ってしまいました。
厳密には違うかも知れませんが、まさか、遊園地の中に遊覧船の乗り場があるとは思わないじゃないですか。
エスパルスドリームプラザです。海側の一番奥に遊覧船乗り場があります。
こちらが遊覧船乗り場です。
富士山清水みなとクルーズと、三保松原ミニクルーズ(三保海水浴場桟橋下船)があります。
私はみなとクルーズにしましたので、三保の松原は遠景からの観賞になりました。まあ、松原には後で行きますからね。
手前の船に乗ります。
遊覧船の内部はこんな感じ。まあ、普通です。
出港しました。遊覧船から、エスパルスドリームプラザを見ています。
清水港には工場や倉庫などが乱立します。
色々と興味深い施設もありますが、割愛します。
他の遊覧船や船と行き交います。
富士山清水みなとクルーズとなっているように、本来は船の上から富士山を見ようと言う主旨です。しかし、曇っていて見えません。
しかし、三保の松原は見えてきます。
少し望遠で撮っています。
さて、今後は陸上から行ってみましょう。
三保の松原
三保の松原にはいくつかの無料駐車場があります。
ここは羽衣公園駐車場です。一番近いので、混雑時以外はここに駐めましょう。
案内図です。
三保の松原文化創造センター「みほしるべ」
三保の松原文化創造センター「みほしるべ」です。ビジターセンターになりますね。
シアターや展示がされています。入場は無料ですので、訪れた時には休憩や情報収集に使われるとよろしいと思いますよ。
松原の三保海岸へ
三保の松原の正面入り口ですね。松原は長いのでどこからでも入れますが、ここがメジャーな入り口です。
正面入り口から松原に入ると、すぐの分かり易いところに、羽衣の松があります。
これはいかにもそれらしい枝振りということで選ばれたのでしょう。
本当であったら、水浴びをするために衣を脱いだので、もっと海辺の近くの松でないとおかしいと思いませんか。
と思っていたら、先代の羽衣の松を引き継いだ、新・羽衣の松だと立て札がありました。
あ~そうですか。ミス何とかみたいに選定するんですね。
平成22年に世代交代が行われたそうです。この松は3代目で、先代は2代目です。最初の羽衣の松は1707年(宝永4年)の宝永大噴火の際に海に沈んだそうです。
これは世界遺産の認定碑です。
海側から、三保の松原を見ています。
三保の松原から見る富士山は最高なのですが、今日は見えません。ここに見えるはずなんです。残念です。
写真ファイルの日付によれば、これは2012年11月に、三保の松原から撮った富士山です。。。。はっ、記憶がない。
これは、出張で行った時のような気がします。何をしてるんでしょうか。
他の時期に行楽で行った時の写真もあったはずですが、見つかりませんね。
三保の松原から見る、駿河湾の海はこんな感じですね。
羽車神社
「羽衣の松」の隣に鎮座する羽車神社です。御穂神社の離宮と言う事です。
枯れた松にしめ縄がありますが、立ち枯れた2代目の羽衣の松かも知れません。
境内はこんな感じですね。石が気になります。
神の道と御穂神社
羽衣公園駐車場の横あたりを、御穂神社へ向かって、神の道が延びています。この道は御穂神社の参道です。
全長500メートルで休憩所も数カ所設けられています。ベビーカーや車椅子でも通れるウッドデッキになっています。
終点です。御穂神社の鳥居が見えてきました。
この御穂神社も神の道も、世界遺産富士山の構成要素の三保の松原の範囲内です。
舞殿です。
左から、磯前神社、呉服之神社、産霊神社、胡夫大夫神社(えびすさん)、稲荷神社です。
神馬舎です。
子安神社です。
左から、八雲神社、八幡神社、神明社と並んでいます。
こちらが本殿になります。
天女の羽衣の破片は、この御穂神社に祀られているそうです。パワースポットとも言われます。
参拝は終わりです。御穂神社境内側から、神の道を見ています。
三保の松原の観光案内
三保の松原
静岡市三保松原文化創造センター「みほしるべ」 → WEBサイト
〒424-0901
静岡市清水区三保1338-45
TEL:054-340-2100
御穗神社
〒424-0901
静岡県静岡市清水区三保1073
TEL:054-334-0828
富士山清水港クルーズ株式会社
・富士山清水みなとクルーズ
・三保松原ミニクルーズ
日の出桟橋乗り場
駐車場はありません。
ちびまるこちゃんランドもある、エスパルスドリームプラザの駐車場に駐めるか、清水マリンパーキングに駐めるのがよろしいと思います。
エスパルスドリームプラザ来館で1時間無料(清水マリンパーキングは、インフォメーションカウンターなどで認証が必要)、並びに買い物、食事等(最低3000円以上)での利用時間延長(双方インフォメーションカウンターなどで認証が必要)になります。参照。
エスパルスドリームプラザ → WEBサイト
〒424-0942
静岡県静岡市清水区入船町13-15
TEL 054-354-3360 (9:30〜18:30)
宿泊案内
静岡・清水の宿へ。
日本平ホテル、及び天女の館 羽衣ホテルなどがお奨めです。
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