全国に天の岩戸と呼ばれるところはいくつかありますが、奥伊勢の恵利原の水穴も天の岩戸と呼ばれます。
天の岩戸とは、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が須佐之男命(すさのうのみこと)の狼藉に怒って閉じ籠もった洞窟です。その結果、世界は闇に包まれたという神話ですね。
この話はまた色々なドラマで続くわけですが、なかなか興味深い洞窟です。
さて、実際にあったのか、どこなのかは当然分かりません。
しかし、あるとしたら高天原(天の世界)にあるはずですが、恵利原の水穴の辺りは高天原と呼ばれているそうですよ。さらに神路川が近くを流れておりますね。
いかにも、それらしいではないですかと、言う事にして、行ってみましょう。
天の岩戸(恵利原の水穴)
三重県道32号伊勢磯部線(伊勢道路)を行くと、天の岩戸口というバス停があります。その辺りに大きな鳥居があって天の岩戸口という石碑があり、脇道があります。
その道を進みます。狭いところも多いのですれ違いに注意してください。
天の岩戸の参道
トイレが併設している駐車場があります。
水穴まで400mで歩きやすい道が続きます。
御木本幸吉は真珠養殖の成功を祈って、天の岩戸(恵利原の水穴)への参拝を欠かさなかったということです。
そして、そのお礼でしょうか、現在の参道は大正時代に御木本幸吉が私財で改修したものです。
環境省の名水百選にも選ばれています。
少し歩いて行くと、心が癒される風景に変わります。
参道の横には清らかな水が流れています。別世界が続きます。
足形跡遺跡ということです。説明板もなく、調べてもわかりません。
この小山、あるいは石が足形の跡の遺跡ということですね。だれの足形?
程なく、鳥居があります。だいたい半分以上来ています。もうすぐです。
途中、谷川に降りる階段があるところがあります。
おそらく手水場ということなのでしょう。
水が冷たくて清涼で気持ちが良いです。飲みたいぐらいです。
天の岩戸
いよいよ到着したみたいですよ。向こうに鳥居が見えますし、左に滝があります。
滝に近づいてみました。「みそぎの滝」とあります。
この上に更衣室がありましたので、みそぎをする方はけっこう多いと思います。
水が夏でも冷たいですよ。私は無理です。
ここが境内って感じですね。
五重の石塔と、罔象女大神(みずはのめおおかみ)と書かれている石が祀ってあります。水神だそうです。
上社です。天の岩戸と鳥居に書いてあります。ご本殿ですね。
そして、天の岩戸はここです。
パイプが差し込んであり、水が出てきています。
何やら注意書きが、、、生水で飲むのを控えて下さいと書いてありますね。飲みましたよ。汗。
環境省の名水百選には、観光案内では煮沸して飲むことを薦めていると書いてあります。また、検査日時によって大腸菌が検出されるときもあると書いてあります。が~ん。
それにしても、湧水量日量1日31000トンって、すごいですね。
洞窟内は危険ですので立ち入らないようにとも書いてあります。
小さいので人は入れないのじゃ、と思います。人が這って入れるか、入れないかという感じに見えますので、入ろうとしてもちょっと勇気が要りますよね。奧が続いているようにも思えません。
と、調べて見たら、入った方に聞いた記事がありました。
百五銀行の会報誌「すばらしき”みえ”」の2013年8月発行175号の「特集 / 守り伝えたい三重の水 心と体を潤す湧き水」にあります。
ネット掲載が終了されると困りますので、恵利原の水穴の部分を画像ファイルにして置きます。
クリックすれば大きくなります。
『奧に行くほど広くなり、入口から10数メートルのところに高さ3メートルほどの滝があるのだとか。そこには水の神「泣沢女神(なきさわめのかみ)」、「美都波女神(みずはのめがみ)」が祭られ、「滝祭窟」と呼ばれています。』ということです。
見た目が小さく狭かったので、天の岩戸の神話の洞窟とは思えない印象もありましたが、実は相当な大きさのようです。あり得るかもですね。
入ってみたいですね。※現在は入ることは禁止されています。残念です。
風穴と猿田彦の祠
風穴と祠があるようです。行ってみましょう。
参道をUターンする感じで山の中に入ります。それほど遠くはありません。数百メートルという感じです。
木の鳥居の向こうは、こんな感じの山道が続きます。灯籠もあって参道ですね。
暫く行くと分かれ道があり、立て札があります。
まず、近い方の風穴かな。
大沢の風穴
ところが封鎖されています。う~ん。
別に立ち入り禁止とは書いてないですね。ちょっとくぐるだけです。。。
・・・う~ん。
、、、
………、様子見にだけ、行ってみましょう。
別になんともないですね。
雨が降った後なので、染み出ている水が多いです。滑りやすいので危険ということなのでしょうか。
何かあります。頭上注意です。えっ。
大きな木が倒れて道を塞いでいます。しかし、行って行けないわけではありませんね。
う~ん。う~ん。う~ん。
土砂崩れかなにかで、木が倒れていますが、根っこが露出しています。地盤も雨水を含んで軟弱そうです。
私が出すものって数少ないのですが、引き返す勇気を出しましょう。
知れ切れトンボですが、ここまでです。後日、書き直して掲載するために、この項を設けておきます。
猿田彦の祠
猿田彦の祠へ向かいます。
こちらは山登りのコースです。運動靴(ジョギングシューズ)ぐらいで大丈夫です。
所々歩きにくいところはありますが、整備されているので大丈夫です。
ただし、登りの300mは、思ったより長く感じます。帰りは短く感じますけどね。
到着です。途中の道中、もっと写真を撮ったはずですが、見当たりません。見つかったら後で載せます。
石灯籠があり、木の根元に、祠があります。
この木は、後ろの木と合体していますね。合わさった夫婦の木ということは、猿田彦大神と天鈿女命ということなのでしょうね。
石が積み上げられている上に小さな祠が乗っています。
祠は、後ろの大きな夫婦の木に守られている、あるいは守っているようも見えます。お賽銭が所々に置いてありますね。
天の岩戸は、興味深いところばかりです。皆さんも足を伸ばしてみましょう。
天の岩戸(恵利原の水穴)の参拝案内
天の岩戸(恵利原の水穴) → WEBサイト(観光協会)
三重県志摩市磯部町恵利原
0599-46-0570(志摩市観光協会)
カーナビの入力には「恵利原の水穴」又は、「天の岩戸」をお奨めします。
三重県道32号伊勢磯部線(伊勢道路)を伊勢から、志摩に向かっていくと、右側に脇道の入り口があります。
宿泊案内
近くの志摩・賢島周辺の宿、あるいは鳥羽の宿へ、
または、伊勢観光などと組み合わせて、伊勢・二見浦周辺の宿へ。
もしくは、熊野周辺観光と組み合わせて、熊野・尾鷲の宿へ
コメント・感想・情報提供・大歓迎です。(日本語を含まない投稿はスパム対策により無視されます)