愛知県の山間部の岐阜県境に長らく小原村として親しまれた地は、今では市町村合併により、豊田市小原町となっています。
しかし、穏やかな自然は今も昔のままです。
この小原村には、和紙のふるさと館があり、紙漉き体験や美術作品鑑賞が出来ます。
しかし、もう一つ、最も見応えのある観光資源があります。それは四季桜です。
紅葉と桜の共演の四季桜
この四季桜は、春と秋に咲きますが、見応えのあるのは、秋です。
四季桜はマメザクラとエドヒガンの雑種と考えられています。
藤本玄碩と言う漢方医が江戸のころ、この珍しい桜のことを聞き及んでこの地に植栽したと言う事です。その後も保護育成され、今ではその数、約8500本になっています。
春の開花は普通の桜と同じような時期ですが、おそらく春は見劣りがすると思います。
本当に咲き誇るのは秋。
秋の開花は10月下旬~12月上旬ごろになりますが、見頃は例年11月の小原四季桜祭りのころ。
まさしくこのころ、紅葉もあり、桜と紅葉が一緒に鑑賞出来ます。
のどかな山村を彩る紅葉と桜、全山に桜が開花し、紅葉が点在するその幻想的な風景は一見の価値があります。
この紅葉と桜がよく見られるのは年にもよりますが、11月中旬~11月下旬ごろ。これをめがけて行って来ました。
川見四季桜の里
小原町には、小原ふれあい公園、市場城址、川見四季桜の里、前洞の四季桜(県指定天然記念物)など、いくつかの四季桜の鑑賞スポットがあり、四季桜祭りの期間は、それぞれ無料シャトルバスなどで結ばれています。
なお、小原ふれあい公園(小原支所周辺)が四季桜祭のメイン会場です。
しかし、今回は、一山の桜が見られる、川見四季桜の里へ行って来ました。ここには1200本の四季桜があります。(後日、メイン会場の小原ふれあい公園にも行きましたが、この川見四季桜の里が圧倒的に良いです。)
臨時駐車場等も点在し、少し歩くことを考慮に入れれば、土日でもどこかに駐められると思います。ただし、近年、マツケンの愛知県CMで、この紅葉と桜のコラボが紹介され、ちょっとしたブームになっていますので、時間に余裕を持って訪れることをお奨めします。
道の両脇に駐車場があります。
10分ぐらい少し歩きますが、北部生活改善センターの所にも駐車場があり、みたらし団子、うどん程度の出店などもあります。付近には臨時トイレなどもありますが、北部生活改善センターの館内トイレがお奨めです。
設備面や出店の多さなどを重視される場合は、川見四季桜の里ではなく、小原ふれあい公園をお奨めします。ただし駐車場への行列が出来やすいです。
全山が桜と紅葉です。観光バスも来ていますね。小原の四季桜は、徐々に全国的に有名になりつつあるようです。
あちらこちらに、桜と紅葉があります。
なんとも不思議な地に迷い込んだものです、と言う感覚。
桜紅葉(さくらもみじ)と言う言葉があります。桜の葉が紅葉することを意味する美しい言葉ですが、この言葉は、桜の花と、この紅葉の乱舞を表すことが最も相応しいと言う感じもします。
駐車場の端の脇にも普通に桜が咲いています。そして、紅葉もありますね。
桜と紅葉を圧倒的感覚で同時に見ることが出来るのは、おそらくここだけでは無いでしょうか。
さて、この山には向かわず、道の反対側の川辺に行ってみました。
山間も桜と紅葉です。
綺麗な水が流れていました。そして、桜と紅葉。
先ほどの山と比べると、少しばかり桜は少なめですが、この渓流沿いの散策も素晴らしいですよね。
美しい紅葉の赤の向こうに薄いピンクの桜の花の構図。こちらは、桜が紅葉を引き立てていますね。
川見さくら山
再度訪れましたので、目の前のさくら山に登ってみます。
軽いハイキングですね。
少しはこのような階段もあります。
びっくりです。あまり熊が出来るような地域ではありませんが、注意書きがありました。
綺麗な紅葉ですね。
さくらと紅葉、贅沢ですね。
紹介したい桜の写真もありますが、和紙のふるさと館へ行ってみたいと思います。
和紙のふるさと
和紙のふるさと館と思っていましたが、単に「和紙のふるさと」と言うようです。中には和紙の展示館と和紙の工芸館などが点在し、和紙のお土産も売っています。
大きめの駐車場と公園の中に建物があります。公園散策に訪れても良いでしょう。
こちらは、入り口近くの休憩所(レストハウス)です。
中には和紙を売っている売店や軽食店などがあります。
園内は静かな公園です。和紙のふるさとにも桜と紅葉がありますね。
紅葉の向こうに見えているのは展示館です。
こちらが和紙展示館です。中には和紙の絵画などが展示されています。
撮影禁止なのでここではお見せできませんが、なかなかの物なのでご覧になると良いでしょう。
こちらが和紙工芸館です。
中には和紙の制作工房(体験)と和紙のおみやげ屋さんがあります。
和紙の制作の体験工房ですね。
和紙工芸館は入館は無料です。体験は千円前後で、10名以上は要予約になります。
工芸館は、お土産も売っていますが、和紙のはがきや封筒はすてきです。
最後に、工芸館前の紅葉が色鮮やかでしたので、乗せておきますね。
小原町観光案内
小原観光協会 → WEBサイト
〒470-0531
豊田市小原町上平441
TEL 0565-65-3808
四季桜
開花期間は春は3月下旬~4月上旬(葉と同時)。秋は10月下旬~12月上旬。
見頃は例年11月上旬~11月下旬。お奨め、11月中旬~11月下旬。
川見四季桜の里
〒470-0506 愛知県豊田市川見町
小原ふれあい公園(支所)
〒470-0531 愛知県豊田市孫八上平456
TEL:0565-65-2001(支所)
四季桜期間、臨時駐車場複数あり、500円程度。
和紙のふるさと
小原和紙のふるさと → WEBサイト
愛知県豊田市永太郎町洞216-1
TEL:0565-65-2151
展示館のみ、200円 中学生以下、障害者無料。
駐車場、無料。
宿泊
宿泊は三河地区小原 → 小原町周辺へ もしくは、名古屋へ → 名古屋市内へ
この地域のお奨めは、猿投温泉 ホテル金泉閣 詳しくは、奇跡の温泉の猿投温泉を参照。
または、岐阜県側の中津川・多治見・恵那・美濃加茂の宿へ。
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