金沢観光と言えば兼六園から始まります。17世紀、中ほど加賀藩によって作られた中央の池を散策路が取り囲む築山、林泉、廻遊式の庭園です。国の特別名勝に指定され、日本三名園の一つとされます。
宏大、幽邃、人力、蒼古、水泉、眺望の六つを兼ね備えると言う意味で兼六園と命名されました。一般公開が始まったのは明治時代に入ってからです。
加賀百万石と言いますが、財政が豊かであったことが偲ばれます。庭園というのは作るのも維持するのもお金と時間かかるものです。基本的にお金を生み出さないものですから、長期にわたって財政が豊かでないとよい庭園は出来ません。過去には無料開放の時代もありましたが、今では有料です。石川県より加賀藩の方が豊かだったんですね。おいおい。
いくつもの入り口がありますが、真弓坂から上っていくのが普通かも知れません。
兼六園と言えばこれ、徽軫灯籠(ことじとうろう)です。大抵の場合、冬囲いの雪吊の写真か、徽軫灯籠の写真が紹介されます。しかもこの位置は定番の撮影スポットです。順番待ちをしないと撮影できないこと多し。
さて、この徽軫灯籠は足が不均一ですが、実は無料開放が始まったころ、不敬の輩に倒されて足が折れ、当時の石川県が財政ひっ迫していたため近くの石に片足を載せて置いたところ、珍しい灯籠として兼六園の名物になってしまったと言うのが真相らしいです。たしかに江戸時代の絵画などを見ると、この灯籠は左右対称の足を持っています。
ところで、このままにしておくのはどうなんでしょう。しかし、直すのも今更感がありますけど、歴史的な文化財として真実と違うと言うのも。。。なかなかの問題です。
徽軫灯籠を別の角度から見た写真です。ほんと折れた足を乗せるのにちょうど良い石があったものですね。それにしても難しい字です。琴柱灯籠とも書かれることがあります。琴の糸を張る琴柱(ことじ)に似ていると言うことからだそうです。
雁行橋です。雁が並んで飛んでいく姿に似ているという事から言われます。
辰巳用水です。小さな小川の感じで趣があります。
茶室夕顔亭です。庭園内でさも古い建物です。
現存するものでは日本最古の噴水です。高低差だけで吹き上げています。鑑賞用だけでなく、金沢城まで水を引く実験で作られたものらしいです。吹き上げたときは、拍手喝采だったのでしょうか。
兼六園の梅林の梅です。他の写真に桜が写っているのに気づかれましたか。そうです、同じ日に取っています。兼六園では桜と梅の花が同時に見られます。
兼六園の見どころはたくさんありますので、以降は写真を羅列します。
最後に、兼六園から金沢市街の展望です。
兼六園の観光データー
いつまでも散策していたいすばらしさです。なんとなくつまらないなあと思われた方は、年月を重ねてから、また来られると良いかも知れません。私も学生のころ訪れたときは、広いだけでつまらない庭園だと思っていたのです。
兼六園を散策した後は、石川橋を渡り、隣の金沢城に行かれると良いかも知れません。そして、宿泊される方は、湯涌温泉などオススメです。
〒920-0937
石川県金沢市丸の内1番1号 → 地図
TEL 076-234-3800
FAX 076-234-5292
入場について
大人(18歳以上) 310円
小人(6歳~18歳未満) 100円
65才以上無料
早朝のみ無料開放あり
年中無休
3月1日~10月15日 7:00~18:00
10月16日~2月末日 8:00~17:00
宿泊は、→ 金沢の宿へ
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