瀧原宮(たきはらのみや)は、皇大神宮別宮 瀧原宮が正式な名前です。
別宮というのは、正宮に次いで尊いお宮と言う事で、伊勢神宮内宮には10ほどの別宮がありますが、瀧原宮は最も遠く離れた別宮になります。
内宮に天照大御神(あまてらすおおみかみ)が鎮座する前に、鎮座地を求めての旅の間に一時的に鎮座した場所を元伊勢と言いますが、瀧原宮も元伊勢の地になります。
豊鋤入姫命(とよすきいりひめのみこと)から引き継いだ倭姫命(やまとひめのみこと)の鎮座地を求める90年の旅が、佳境を迎えていたころに訪れた地です。
倭姫命は皇女であり、霊能力を持った巫女と言われています。
「倭姫命世記」などによると、倭姫命はこの地を重要視して目指したようです。何かを感じたものだと思われます。
結果的には最終鎮座地とはなりませんでしたが、瀧原宮は重要な鎮座地で、パワースポットとしても有名です。長野県にある分杭峠と同じく、ゼロ磁場と言われることもあります。
そして、境内の杉の木がねじれている不思議でも有名です。
そういう神秘な瀧原宮を訪れてみましょう。
瀧原宮
瀧原宮まで600メートルと書いてあります。
ここは国道42号を脇に入ったところです。両側は道の駅の木つつ木館の駐車場です。木つつ木館は後で紹介しますね。
さて、この大鳥居を進んで右に曲がり、さらに進んだところに10台ぐらい駐められる駐車場がありますが、土日などでは念のため、道の駅に駐めて歩いてもよろしいと思います。
瀧原宮の境内の入り口です。
この左横に駐車場があります。
由緒書き
こちらが、由緒書きですが、、、
道の反対側にすごい由緒書きを見つけました。
いやあ、賛否両論でしょうが、分かり易いので、一コマずつ紹介します。
また、10月の最終日曜日ぐらいに行われる、瀧原宮秋季大祭の運営委員会が作った感じですので、もしかして撤去された場合のために、ここに保存して置きます。必要なら、クリックして拡大してくださいね。
倭姫命さんです。ぐっと身近になりましたよね。はい、萌えます。
可愛らしい霊力を持った皇女で巫女との恋が始まる、ラノベの一節のような展開です。
祝詞山と言うのは、近くの山で、標高734mの瀧原浅間山のことで、登山も可能です。
分かり易いですし、倭姫命が綺麗で可愛らしいです。
もう、真奈胡神は邪魔だよ~、あっ、取り乱しました。。。
瀧原宮の参道
さて、この鳥居をくぐると、瀧原宮の境内です。空気感が突然変わります。
なお、これから先にはトイレはありませんので、鳥居の反対側のトイレ、又は木つつ木館で済ませて置いて下さいね。
広いです。鳥居の所から宮まで500メートルぐらいだと思われます。
車椅子で来られていた方達もいて、車椅子でも可能ですが、労力は要りますね。
気持ちの良い静寂に包まれています。
と、言いたいところですが、訪れたのは台風一過の朝ですので、掃除の方のブロワーの音が響いています。
しかし、不思議ですね。意識を向けないと音は聞こえません。静寂感がすごい感じです。
境内の杉の木がねじれている不思議でも有名と書きましたが、杉の皮に注目して見てください。
普通はまっすぐに上に伸びているものですが、らせんを描いています。
こちらも同じですね。
すべての境内の杉が明確にらせんを描いている訳ではありませんが、探せばいくつか見つかると思います。
こちらの杉も明確ではないですが、ややらせんを描いています。
原因は分かりません。パワースポットのエネルギー、ゼロ磁場のエネルギーが杉に作用したなど、色々言われます。
ついでに紹介します。双子の杉ですね。
こちらは杉と別の木が絡み合っています。
さて、参道を進みます。
橋があります。向こうに見えるのは、社務所です。
瀧原宮も内宮と同じくと言いますか、内宮の原型のような神社ですので、川に手水場がありますが、閉鎖されていました。
台風の翌朝に行きましたので、増水のために危険と言う事でした。
別の場所で頓登川を眺めている写真ですが、やはり増水しています。
仕方がありませんので、10年ぐらい前に訪れたときの写真を紹介します。
こちらはむしろ渇水期の写真の感じですね。しかし、内宮の手水場とそっくりの形式です。
写真では分かりにくいでしょうが、綺麗な水ですよ。
こちらは普通の手水場です。
頓登川手水場を利用するのが一般的ですので、ひしゃくも少ないですね。
瀧原宮の正宮
正宮が見えてきました。手前は古殿地です。
内宮などと同じく式年遷宮が行われます。内宮の翌年に行われるようです。
4つのお社が建っています。別世界の感じがします。
写真の方は、台風の後の境内整備の方です。ここに写っている杉も少しねじれていますね。
瀧原宮の位置関係と、参拝順位です。
ではお詣りします。
こちらが瀧原宮です。祭神は天照大御神です。
瀧原竝宮です。祭神は天照大御神です。
瀧原宮と同じですが、瀧原宮は和御魂(にぎみたま)、瀧原竝宮は荒御魂(あらみたま)をお祀りしているとされています。
同じ大きさの社で並び立つ形式は非常に珍しいと言う事です。
石段を上がった場所にあるのが、若宮神社です。祭神は、若宮神で、詳細は定かではないのですが、天水分神(あめのみくまりのかみ)との伝説があるそうです。
長由介神社です。祭神は、長由介神(ながゆけのかみ)と川島神です。詳細は不明です。
こちらは、瀧原宮と瀧原並宮との間の杉ですが、この杉も少しらせん状態でねじれていますね。
なお、倭姫命が急流を渡れずに困っていたところを真奈胡神が助け、祀られたとされる多岐原神社は、一緒に紹介しようと思いましたが、長くなりましたので、多岐原神社のページで紹介しますね。
木つつ木館
国道沿いにある道の駅の木つつ木館です。
この地は林業も盛んで、一部に地域で伐採された杉で作った細工物も、この木つつ木館で売っています。
委託販売のものですので、仕入れものではなく、地元の方のものだと思い、確認しました。おそらく地元の杉だと思います。
もちろん、境内の杉ではありませんが、この地のパワーの少しでも籠もった杉が欲しくて、買いました。
杉の割り箸と、入れ物です。割り箸は祝い膳に、箱は財布や車の鍵の置き場にします。
何か良い気やパワーが宿っているといいなあ~って、感じです。
瀧原宮参拝案内
皇大神宮別宮 瀧原宮 → WEBページ
〒519-2703
三重県度会郡大紀町滝原872
TEL : 0598-86-2018
道の駅 木つつ木館
〒519-2703
三重県度会郡大紀町滝原870−37
TEL:0598-86-3229
ぜひ、多岐原神社へも訪れてみて下さい。
宿泊案内
瀧原宮の近くの宿へ。
あるいは伊勢観光と組み合わせて、志摩・賢島周辺の宿、伊勢・二見浦周辺の宿、鳥羽の宿、松坂の宿へ。
又は、熊野周辺観光と組み合わせて、熊野・尾鷲の宿へ
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