鳳来寺山は開山1300年の険しい岩肌を露出する標高695メートルの信仰の山で、修験道の霊山でした。
また、真言宗五智教団の寺院の鳳来寺と、日本三東照宮1つ、鳳来寺東照宮が建立されています。
鳳来寺山の見どころは、鳳来寺本堂、東照宮、奧の院、鳳来寺山頂と様々です。秋には紅葉が綺麗です。
麓から鳳来寺表参道を行くと本堂まで、1425段です。無料駐車場(時期により有料)もあり、鳳来寺山自然科学博物館もあり、仁王門を見学しながら廻れます。
もちろん、参道を通るのが正規のルートですし、重要文化財の仁王門を見学する場合もそちらから、えっと、お奨めします。しかし、2時間30分ぐらい掛かります。
。。。と、例によって、本堂付近まで、車で行くことにしました。
しかし、しかし、今回は鳳来寺山山頂まで行ってみるつもりですので、ご期待下さい。途中断念もあり得るかもですけど?
鳳来寺山パークウェイのルートで行きます。
この道路は2005年以前は有料でしたが、無料化しています。その替わり、山頂駐車場が有料化していますね。あはは、まあ、節約にはなっていますね。
このルートですと、駐車場から平坦な道で舗装してありますし、本堂まで20分程度ですから、今では一般的になっています。
こちらが鳳来寺山パークウェイ駐車場です。執筆時時点で500円、190台分あります。
駐車場のところ、本堂・東照宮へ向かう参道の際にお土産さんが並んでいます。
定番の五平餅や大きめのお団子にクルミみそを付けた串五平と言う変わり種を売っています。
その他、そば・うどん程度の軽食もあります。
参道
こちらから向かうと東照宮がありますので、東照宮の参拝をして本堂を目指す事にします。
紅葉していました。
向こうに岩肌が見えますね。鏡岩(屏風岩)です。鐘の音が長い間、響き渡るそうです。
このあたりからの眺めです。標高470m付近です。
岩の上に石塔が建っていますね。いかにも修験道の聖地って感じもします。
鳳来寺山東照宮
鳳来寺山東照宮(正式名称:東照宮)に着きました。
大きな杉の木がいくつもありますが、この杉は樹齢370年、太さ5.2mと書いてありますね。
徳川家光の代に計画され、家綱の時に落成したということですね。
こちらは拝殿です。拝殿や本殿、その他諸々、石柵、石燈籠2基なども重要文化財です。
拝殿の右に本殿など境内への入り口があります。
拝観料とはなっていませんが、文化財保存協力金として志を入れて頂けると有り難い旨の表示があります。
うん、まあ、ご主旨に賛同と言う事になりますけど、志と言うのがちょっと困るような助かるような。
一応、寸志を出して見学しました。汗。後はお賽銭でしました。
石灯籠と鋼灯籠です。
先ほどの拝殿を境内側より撮っています。
中門です。この向こうに本殿があります。
中門も重要文化財です。
本殿です。
中門が開いてないので、行くことが出来ませんでした。格子から写真に撮ったものです。
本殿周りの境内です。
同様に格子から写真を撮ったものです。
鳳来寺山東照宮の左横を東海自然歩道が通っています。そちらに行ってみましょう。
社務所の手前の細い道ですので、分かりにくいですよ。
東海自然歩道からは、東照宮を横から見ることが出来ます。
歩道は上に登っていますので、上から見ることも出来ます。
この東海自然歩道のルートは、やや、ゆるやかに大回りして鳳来寺山頂に至る道です。
他に鳳来寺本堂の左横を奧の院に向かって直接山頂に至る道があります。
鳳来寺本堂
鳳来寺本堂に向かいます。
東照宮から本堂へは直ぐですよ。
弘法大師堂跡と言う石碑がありました。
立て札が無いと分かりにくいですし、傾いていますね。
鳳来寺本堂です。
本堂近影です。
本堂の正面には展望所兼休憩所があり、そこからの眺めです。
鳳来寺本堂の左横の道を通って行くと、登りの石段があります。
表参道の1316段目であるようです。
鎮守堂です。
三社権現堂です。
古いお堂が点在しますが、表参道の1425段はこのあたりで終了のようです。
奧の院へ
この最後のお堂の左横を通って、鳳来寺奧の院を経由して、山頂へ向かうことが出来ます。
概ね山頂まで50分~1時間ぐらい見て置けばよろしいようです。
楽勝です。なんかフラグが立ったような。。。まっ、行ってみましょうか。
石造利修仙人像です。ここに開山堂があったようですね。
利修仙人は鳳来寺山を開いた方ですが、謎が多い人物です。
修験道の開祖の役行者の血縁だとも言われ、鳳来寺山中の木の祠の中に住み、仙術使い、鳳凰に乗って空を飛び、竜や三匹の鬼と仲良くしながら、修行していたそうです。
この利修仙人が鳳凰に乗っていた事で、鳳来寺と言う名になったそうですね。また、仙人の308歳での没後、三匹の鬼は本堂下に封じられているらしいです。
うう。すごい世界観です。
奧の院にはまだまだ道が続きます。
結構急な階段ですが、整備されているので、大丈夫でしょう。
整備されているので、あっ。。。
うっ。
これは道と言えるのか。厳しいです。
流石と書いて、さすが。さすが修験道の山の奧の院への道です。大丈夫なのか。引き替えそうかな。
たまに気を取り直して進める道があります。
白山大乗坊です。
勝岳不動堂です。利修仙人が無くなった場所です。
普通のジョギングシューズで来ましたが、わりと厳しいです。
このあたりから、引き返す誘惑が、、トレッキングシューズか、登山靴が必要だったのでは、と思い始めています。
大丈夫か、おい。まあ、これを書いている時点で大丈夫だったのですけど、酷い目にも合いましたよ。
利修仙人がこの地の7本杉の1本を切って、薬師如来像を刻み、本尊として奉ったということです。
ですから残りを六本杉という、なんとも当たり前とも言える話です。
でも、残りの六本ってどこに?
六本杉からは、奧の院は4分ほど。
このあたりで奧の院を見てから、引き返す事をほぼ決めていました。
もう無理です。無理なんです。
遂に遂に、奧の院にやって来ました。後光が射しています。
ハレーション起こして雰囲気出ています。ところが、、、
あれ、何か、、、イメージが。
ボロボロですね。荒れています。木も倒れて、もたれ掛かっています。
標高、621mですからね。台風の影響でしょうか。
御参りし、しばし休憩し、考えます。
いえ、考えるまでも無く、なんてったって、消化不良です。
ここまで来たら山頂は直ぐです。
壊れかけた奧の院を見て終わりでは、修行は終わりません。えっ!
まあ、霊山は奧の院より、山頂。これも何か、とてつもなく違う気もします。
なんか、せっかく来たのにもったいない。山頂を見よう。
まあ、これですね。この時点で徐々に足が痛くなっていますが、行きましょう。
鳳来寺山頂
もはや参道では無く、登山道です。
ジョギングシューズでは厳しいです。足元が不安定なので、色々な所に負担が来ます。
皆さん、概ね登山装備ですね。少なくとも登山に適する靴が必要でした。
しかし、程なく鳳来寺山山頂に到着しました。684mです。
眺めはこんな感じ。なんとも言えません。う~ん。
ここ山頂ですか、山にはいくつもの峰があり、瑠璃(るり)山が695mです。まだ別の場所があるはずです。
ところで、この立て札に、手書きで展望の岩場、展望地3分と書いてあります。
行ってみましょう。
おそらくこのあたりが瑠璃山です。
皆さん、群がっています。ここが展望スポットですね。
皆さん、登山装備ですね。うぐぐ。
素晴らしい眺めですよ。
さて、これで下山しました。
山は降りるほうが大変で、夕方が近づいていましたので、急いでいたのもありますが、見事に膝を痛めました。
足元が不安定で、二、三度転び、膝を打ったのが悪いのか、膝に負担が掛かったのかは不明ですが、元々少し痛めていたのが1番の原因でしょう。
鳳来寺山、登山はジョギングシューズでも、可能と言えば可能ですが、鳳来寺山はトレッキングシューズか登山靴を推奨します。
やはり登山装備が必要と書かれている方が多いようです。
※表参道を本堂まで来られる方は運動靴で充分です。
鳳来寺参拝、鳳来寺山観光案内
鳳来寺本堂
〒441-1693
愛知県新城市門谷鳳来寺1
TEL:0536-32-0022
鳳来寺東照宮 → WEBサイト
〒441-1944
愛知県新城市門谷鳳来寺4
TEL:0536-35-1176
鳳来寺パークウェイ駐車場 → WEBサイト → 地図
〒441-1944
愛知県新城市門谷鳳来寺7−27
TEL:0536-35-1074
有料:税別500円。190台。8:00~18:00(12/31、23:00~翌朝通常営業時間まで、初日の出観光のため深夜営業)
本堂前では、甘酒が振舞われる「初詣」あり。
表参道を歩く場合の笹川駐車場(他にも複数あり) → 地図
愛知県観光協会WEBサイト(参考)
宿泊案内
奥三河の宿へ。
鳳来寺に近いのは、湯谷温泉の宿です。
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