天橋立

どなたもご存じの天橋立です。日本三景のひとつです。丹後半島の根元にあります。

自然に出来た全長3.6キロメートルの湾口砂州で、思えば不思議な風景ですし、巾は狭いところで20メートルの両側が海である砂州にも係わらず、真水の湧き水もあり、8000本もの松林が成育していることも不思議です。形成の過程は諸説ありますが、2万年前から形成が始まり、過去にはもっと小さかったようです。現在では浸食により、縮小しているという観測もあります。うーん、心配ですね。

天橋立温泉もあり、一度は行ってみたいところです。と言うことで、散策してみませんか。

今回は、南側から、天橋立を渡り、北側にある傘松公園にケーブルカーで登り、遊覧船で南に帰るというコースを取りたいと思います。

知恵を授かる智恩寺

 

智恩寺

南側の根本付近にある智恩寺です。知恵を授かる文殊信仰のお寺で、日本三大文殊と言われます。

 

智恩寺の多宝塔

智恩寺の多宝塔です。重要文化財になっています。

 

智恩寺の文殊堂

文殊堂です。文殊菩薩は秘仏で、重要文化財になっています。正月三が日と1月10日と7月24日のみ開帳されます。うーん、残念です。でも、知恵は十分持ってると信じていますので、どうということもありません。負け惜しみとも言う。。。

いよいよ天橋立に突入です

天橋立

廻旋橋です。文珠水道(天橋立運河)を渡る橋で、90度回転し、船を通すようになっています。船にとっては、内湾と外港を結ぶ唯一の航路です。回転しているところを見たかったのですが、現在ではあまり使われず、滅多に回転しないようです。

 

天橋立運河

ここから、回転するんですね。

 

天橋立運河

文珠水道です。天橋立の大橋立と小橋立の間の水路ですね。

 

天橋立

天橋立はこんな感じです。もう一つ橋を渡りますね。

 

天橋立

いよいよ天橋立に突入です。って、なかなか引っ張りますね。色々な碑とか、有名な松とかありますが、途中省略しますので、安心してください。

磯清水と天橋立神社

さて天橋立に入った所に、名水磯清水があります。名水百選に指定されています。

 

磯清水

磯清水です。天橋立神社の近くにあります。

 

天橋立の磯清水

名水百選です。美味しそうです。ひしゃくもあります。飲んでみましょう。確かに真水です。美味です。

ところが、、、

 

磯清水

ぎゃあ、飲んじまったよう。。。いいのか。うーん、ひしゃくが置いてあるのは反則です。

ま、身が清められたということで、天橋立神社に向かいましょうか。

 

天橋立神社

さて、お参りしましたので、天橋立を歩きましょうか。

天橋立散策

天橋立

こんな道です。両側が海です。どこまでも続いています。不思議な感じです。

 

天橋立

左を見たら、海です。

 

天橋立

右を見ても海です。

 

天橋立

延々と続きます。

 

天橋立

道中には、夫婦松とか、羽衣の松とか有名な松が色々あります。

 

天橋立の砂浜

砂浜もあります。

 

天橋立

ほどよい散歩、ハイキングコースです。海の間を歩くというのは、そうそう体験できません。大体1時間ほどでわたれますので、ぜひ歩いてみて下さい。ランニングをしている方もいますし、レンタル自転車でわたる方もいますが、道中にトイレもありますので、ゆっくりと歩くのが一番だと思います。

籠神社

籠神社は「このじんじゃ」と読みます。古い時代に龍は「こ」とも発音したことから来ていますが、ハワイ語の船が語源だという説もあります。

丹後の一の宮で元伊勢籠神社と呼ばれます。天橋立の端にあり、古くは天橋立そのものが籠神社の参道でした。海の架け橋を渡り、籠神社に参拝したわけです。そして、天橋立は龍にも見えます。

元伊勢籠神社

元伊勢は正確には籠神社の摂社、真名井神社です。より正確に言えば、真名井神社は奥宮で、籠神社の本宮でしょう。しかし、豊鍬入姫命と倭姫命の巡礼を記した「倭姫命世記」には、籠神社が元伊勢とは断定して書かれていないようです。書かれているのは丹波の吉佐宮で、吉佐宮が籠神社であるのかは、今も不明です。(古来の丹波から、丹後が分離しました。)吉佐宮ではないかと言われているのが、籠神社、皇大神社、竹野神社です。

籠は、竹冠に龍で、竹垣で囲んだところの神聖な龍、つまり神社を表しますが、同時に水に関係していることが分かります。元伊勢と言われるところは、いくつかの古文書を総合すれば、30近くの神社になりますが、本殿の高欄の上に五色の座玉が置かれているのは、ここと、伊勢神宮だけです。

おそらく元伊勢、もし元伊勢でなくても権勢を誇った格式がある神社と言えます。

天橋立のすぐそばにあり、龍と関係があり、海や水と関係がありそうだという感じはしますね。さて、元伊勢とも言われ、古い由緒ある神社です。

籠神社

天橋立観光のついでに訪れるにはもったいないほどの厳かな神社です。

 

籠神社

君が代に謳われるさざれ石です。大和さざれ石と説明があります。さざれ石は他にも多くの神社に祀ってありますが、もう一つ由緒ありそうなさざれ石がありました。

 

籠神社

産霊岩です。「むすひいわ」と読むそうで、「神産み岩」とも言われ、天然記念物に指定されているさざれ石です。神を産むというのはすごいですね。籠神社はパワースポットとも言われていますので、この岩の前でパワーを感じてみて下さい。

たしかに良い気があります。水の印象が強い気です。伊勢とは少し違う感じもします。ただし、訪れた日の体調でしょうか、それほど明確に何かを感じることは出来ませんでした。

籠神社にはまだまだ見どころがありますが、それほど大きな神社ではありませんので、天橋立観光の折にはぜひ訪れてみて下さい。

天橋立を眺望する

さて、北側の高台、傘松公園に登ってみましょう。ケーブルカー、もしくはリフトで登れます。片道大人320円(執筆時)です。

 

傘松公園

ケーブルカーとリフトは並んで付設されています。どちらを使っても登れます。もちろん、歩いてでも。

傘松公園から観る天橋立は「斜め一文字」と呼ばれ、ここから歩いて3分ほどの高台は股のぞきの発祥の地と言われます。股のぞきをすると、天橋立が、本当に天に架かる橋のように見えるのだそうです。けど、なんだか恥ずかしいような。

 

天橋立

高台の股のぞき発祥の地で、みんなやっています。なんか面白いです。ちょっとやってみようかなあ。。。さて、天を翔る龍に見えるでしょうか。

 

天橋立の股のぞき

見えなくもありません。しかし、新鮮な感覚です。高台からこうやって景色を見てみれば、どこでも何らかの感動を発見するものかも知れません。

あ~、やみつきになったら、いつもどこかの展望台で、股のぞきをしているやばそうな人になりそうです。長くやっていると頭に血が上って、本当にやばいです。

と言うわけで、そろそろ降りましょうか。実は、天橋立には、もっとすごいものがあります。カモメとウミネコの天然乱舞ショーです。では行きましょう。

カモメとウミネコのショー

今度は天橋立を観光船に乗って、海から戻ります。

ウミネコ

カモメやウミネコが観光船に添って飛びます。くちばしの赤いのがウミネコです。

 

天橋立のカモメ

こっちにも向かってきます。やばいです。映画、ヒッチコックの鳥そのものです。ヒエー。

天橋立のカモメとウミネコ

無事、かっぱえびせんをキャッチ。えさは港や観光船で売っています。観光客のお菓子を目当てにカモメやウミネコが飛び回ります。ほんと、すごいですよ。

飛び回る光景をお見せしましょうか。天然乱舞ショー。主演カモメ、助演ウミネコ。

天橋立観光案内

いかがですか。天下一品の景勝あり、不思議さ満点、文化財あり、カモメショーもあり。そして、温泉もあります。傘松公園の反対側(南側)の高台には、天橋立ビューランドという遊園地もあります。あなたも天橋立に行ってみませんか。

天橋立観光協会

京都府宮津市字文珠314番地の2 → 地図

天橋立ターミナルセンター丹後観光情報センター内

[TEL] 0772-22-8030 [FAX] 0772-22-8710(案内時間:AM9:00 ~ PM6:00)

宿泊案内

宿泊は、→ 天橋立温泉へ、どうぞ

 

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